大学入学共通テストの社会科目の勉強法と科目選択
医学部を志望する受験生の多くは大学入学共通テストの社会科目である、 世界史,日本史,倫理政経,地理の4科目の中から1科目を選択することになる (志望校によっては選択できない科目もあるので各自要確認)。
社会科目について、実際にどの科目を選択すべきかは、科目特性、出題特性、得点のしやすさという客観的な性質に加え、 共通テストでどの程度の得点が必要か、個人個人どの程度共通テスト社会科目に時間をさけるか、 等様々な要素を考慮して決定するのがベストです。
このコンテンツでは、共通テストの社会科目についてどの科目を選択すれば効率よく得点できるか、 受験戦略上有利かを含め解説し、世界史、日本史、倫理政経、地理の具体的な勉強法と対策 について解説します。
このコンテンツは当塾の著書である
受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】
「医学部」受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】
叡学舎・叡学会(株)合格の天使のブログ及びメルマガから
共通テスト社会に関する記事を抜粋したものです。(無断引用・転用を固く禁じます。要著作権保護。)
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【コンテンツ 目次】
大学入学共通テストの社会科目の勉強法と科目選択のポイント
医学部受験生の共通テスト社会科目の勉強法や対策は、
●実際に限られた受験期の時間の中で
●本番で十分な得点をとれている結果を有している事
という条件を満たした場合に限って、初めてその勉強法や対策が的を射ていると言えるものです。
実際に、共通テストの全教科でバランスよく得点していない、 もしくは、共通テスト対策だけに時間を当ててしまい二次試験でまともな得点をとった経験がない 勉強法や方法論というのは何ら結果に実証されていないのみならず、 実際には結果が出ない勉強法にすぎません。
この点、当塾講師陣は、限られた時間の中で、圧倒的高得点を実際に獲得しています。
ここには結果に実証された勉強法と対策があります。 この実力から導かれる大学入学共通テストの勉強法と科目選択の方法について解説した このコンテンツを是非役立ててください。
的確な選択で大きなアドバンテージを得てください
このコンテンツを含め当塾のコンテンツをご覧いただいている皆さんは、 全国の受験生に対して大きなアドバンテージを得ることが出来ます。
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この3点からです。
この3点を満たした結果に実証された大学入学共通テスト対策の勉強法と科目選択の方法についてのコンテンツは他には存在しないと言えます。
好ましくない情報に惑わされない!
世の中には、出典や引用、参照文献を示さず、かつ自身が受験はもとより、
受験生時代に勉強もしていない科目の勉強法を語るものがありますが、
実際に自身が勉強も受験もしていない科目を語るとするならばそれは
・本質を突いたものでない
・他からの無断拝借である(オブラートに包んだ表現にとどめておきます)
のどちらかと言えます。
経験と圧倒的結果に実証された大学入学共通テスト社会科目の問題特性を踏まえた 科目選択の視点をこのコンテンツからしっかり学んでください。
共通テスト社会科目(世界史、日本史、地理、倫理政経)の比較
共通テストの社会科目を的確に選択するためには、 共通テスト社会の各教科の科目特性をまず知っておくことが重要になります。 以下では、共通テスト社会4科目である世界史、日本史、倫理政経、地理を比較を示しつつ、 共通テスト社会の科目特性について説明していきます。
以下の分析は、 当塾東大理三合格講師と当塾のオリジナルな分析結果です。
マスターまでの所要時間
以下は、8割までの得点を目安にマスターまでにかかる時間を比較分析したものです。
左から順にマスターまでに時間が必要になる科目です。
右に行くほどマスターまでの時間が減る科目です。
図1世界史>日本史≧倫理政経≧地理
図1からわかるように世界史は共通テスト社会4科目の中で最もマスターまでに時間がかかる科目になります。 次いで日本史、倫理政経、地理の順番になります。この理由は後程説明しますが、 この4科目を比較するとこのようなことが言えるということをまず知ってください。
暗記の比重
左から順に暗記の比重が大きくなる科目です。
右に行くほど暗記すべきことが減る科目です。
図2
世界史>日本史≧倫理政経≧地理
図2からわかるように世界史は共通テスト社会4科目の中でもっとも暗記すべきことが多い科目です。 次いで、日本史、倫理政経、地理の順番になります。 このことから図1で見たように、8割までマスターするのにかかる所要時間の順番になります。
共通テスト本試験での得点のしやすさ
以下は、平均点などではなく、社会科目の特性を考慮し、実際に努力と得点がどの程度比例関係にあるかを考慮して分析した結果です。
左から順に得点が安定しやすい科目です。
右に行くほど得点が安定しにくい科目です。
図3
世界史=日本史>倫理政経>地理
共通テストの世界史、日本史はマスターするまでに暗記事項が多く時間がかかる反面、しっかりマスターすれば、 共通テストの試験の問題の性質から、9割~満点を最も安定して獲得しやすい科目と言えます。
倫理政経は9割までは、7割、8割まで伸ばすのと同じように伸ばすことが出来ます。
以上に対して、地理は8割前はコストパフォーマンスが高い科目ですが、 9割以上を確実に狙うには、共通テスト社会4科目の中でもっともコストパフォーマンスが悪い科目になります。
医学部受験生の共通テスト社会科目の選択3つのポイント
上記の科目特性を踏まえ、選択に際してのポイントを示しつつ、 大学入学共通テスト社会の選択のポイントについて分析します。
暗記が好きか、得意か
図2で示したように社会4科目の中で暗記の比重が重いのが世界史です。 日本史、倫理政経、地理については、記載の順番で一応の比重をつけていますが、 ここの差はそう大きくありません。
これに対して、世界史と日本史以下の科目の暗記量の差は非常に大きいです。
理系や医学部志望の受験生はこの点をしっかり考慮して決定してください。 共通テスト社会での9割超~満点までの得点があまり必要ではなく、 かつ、世界史も暗記も好きでない、という場合に世界史を選択するメリットはほとんどないと言えます。
共通テスト社会科目で高得点を獲得する必要があるか否か
図3で示したように、共通テスト社会4科目の中で世界史、日本史は しっかり勉強さえすれば本番で9割超~満点の得点を獲得しやすい科目と言えます。 他方で、マスターにかかる時間や暗記量の多さというものが、ことに医学部受験生にとって負担になります。
この場合に絶対的に考慮すべきは、志望校の合格点に占める共通テスト社会科目の得点比率です。 医学部を目指す受験生は特に戦略的に重要になります。
大学入学共通テスト前に行われていたセンター試験を例にとると、 東大の場合はセンターの得点900点満点(リスニングを除いた得点)が110点に圧縮されます。 したがって東大理系受験生のセンター社会の得点は100点満点であっても12点程度、80点の場合9.6点程度に換算されるにすぎません。 要するにセンター社会で100点を獲得しても80点を獲得しても合否に占める得点差は2.4点程度にすぎなかったのです。
この現実を見る限り、大学入学共通テストの社会に多くの時間を割くよりも、 英語、数学、理科にその時間を割いた方が遥かに効率的なのです。
逆に、地方の国公立医学部などで共通テストの合格点に占める割合が高い大学においては 共通テスト社会の得点もバカにできない比率になります。
各自の志望校の得点に占める大学入学共通テスト社会の得点割合も必ず考慮して決定してください。
優れた受験戦略や得点戦略についての詳細は
●受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】
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共通テスト社会対策に時間を割くことが出来るか
大学入学共通テスト社会で高得点が欲しい状況の受験生であっても、 他教科の仕上がり、進捗状況によっては 考慮すべき要素が増えます。
医学部志望受験生の場合、共通テスト社会がそれなりに合格点に影響を与えるとしても、 英語、数学、理科に比べれば、共通テストの社会科目の合格点に占める得点比率は低いはずです。
あくまで、英語、数学、理科(国語があれば国語)対策を優先すべきであり、 共通テスト社会科目の対策は最小限に抑えるのが受験戦略上得策です。
医学部受験におすすめの大学入学共通テスト社会科目は何?
上記の科目特性を踏まえ、選択に際してのポイントを示しつつ、 大学入学共通テストの社会4科目である世界史、日本史、地理、倫理政経についてどの選択がおすすめかについて分析します。
暗記が得意でかつ共通テスト社会で高得点が必要な受験生
図1で示したように共通テスト社会4科目の中でしっかり勉強すれば9割超~満点を狙って獲得できるのが世界史、日本史です。 したがって、暗記が得意+共通テスト社会で高得点が必要という2つの条件を満たす場合は世界史もしくは日本史の選択もありです。
ただし、あくまで、暗記が好きかどうかという要素だけで決定しないことが大切です。 「共通テスト社会で高得点が必要」という条件は必ず加味してください。
数学、理解、英語に十分な対策が出来ていないのに、 共通テスト社会対策に多くの時間をとられるのは、 医学部合格を目指す受験生にとって得策ではありません。
暗記が苦手で共通テスト社会で8割程度の得点を獲得できればよい受験生
大学入学共通テスト社会で9割超~満点を獲得する必要がない受験生であるならば、 共通テスト社会対策に割く時間はできるだけ少なく抑えるのが受験戦略上得策です。
したがって、暗記が苦手+共通テスト社会で8割程度のの得点で十分、 という受験生であれば倫理政経もしくは地理選択がおすすめです。
暗記が好きでも嫌いでもない受験生
暗記が好きでも嫌いでもない受験生の場合、まずどの科目に興味が持てるか、 という観点から科目を絞るという手もありです。
そのうえで今まで述べてきた共通テスト社会4科目の科目特性+ 共通テスト社会で高得点をとる必要があるのか+他の主要教科の対策時間は十分か、 というすべての点を総合考慮して決定してください。
医学部志望校が複数ある受験生の場合
志望校が複数あり、共通テスト社会で高得点獲得が必要になる大学とそうでない大学がある場合は、 対策時間のをできるだけ少なく+できるだけ高得点を獲得という基準が重要になるかと思います。
この場合、高得点も狙える、倫理政経か歴史が好きなら日本史という選択がおすすめではあります。
共通テスト社会の勉強法と対策
選択科目を決定したら、次はその科目を何に注意してどう勉強していけば 効率的に高得点、9割超、満点を獲得できるかをしっかり学んでください。 これだけで大きく得点は異なってきます。
冒頭でも述べたように大学入学共通テストという試験制度に変わっても、 科目の性質・本質は不変です。 したがって本質を突いた的確な勉強法や対策も不変です。 以下、大学入学共通テストの問題分析を踏まえたコンテンツを 公開していきます。
世界史の勉強法と対策
共通テスト世界史の勉強法と対策のコンテンツでは、
合格の天使が誇る東大理三合格講師による書下ろし記事を交え、
●世界史の科目特性
●世界史を選択する場合に考慮すべきポイント
●世界史の実際の出題項目と出題類型
●具体的な対策と勉強法
●9割超への大問別の勉強法と対策
●世界史対策のおすすめ問題集・参考書
についてお伝えしています。
日本史の勉強法と対策
共通テスト日本史の勉強法と対策のコンテンツでは、
合格の天使が誇る東大理三合格講師による書下ろし記事を交え、
●日本史の科目特性
●日本史を選択する場合に考慮すべきポイント
●日本史の実際の出題項目と出題類型
●具体的な対策と勉強法
●9割超への大問別の勉強法と対策
●日本史対策のおすすめ問題集・参考書
についてお伝えしています。
倫理政経の勉強法と対策
倫理政経の勉強法と対策のコンテンツでは、
合格の天使が誇る東大理三合格講師による書下ろし記事を交え、
●倫理政経の科目特性
●倫理政経を選択する場合に考慮すべきポイント
●倫理政経という科目の特徴
●具体的な対策と勉強法
●9割超への勉強法と対策
●倫理政経対策のおすすめ問題集・参考書
についてお伝えしています。
地理の勉強法と対策
共通テスト地理の勉強法と対策のコンテンツでは、
合格の天使が誇る東大理三合格講師による書下ろし記事を交え、
●地理の科目特性
●地理を選択する場合に考慮すべきポイント
●地理の実際の出題項目と出題類型
●具体的な対策と勉強法
●9割超への勉強法と対策
●地理対策のおすすめ問題集・参考書
についてお伝えしています。
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