共通テスト情報1の勉強法と対策【概要と目次】
共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策では、共通テスト情報Ⅰで9割超~満点の得点を獲得するための勉強法と対策についてお伝えしていきます。
この、共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策のコンテンツでは、 東大医学部/理三講師30名超集団(株)合格の天使の東大理三合格講師陣 による書下ろし記事を交え、効率的に共通テスト情報Ⅰを攻略しかつ高得点を確実に獲得するための勉強法と対策についてお伝えしていきます。
なお、このコンテンツは、共通テスト対策について全教科について具体的かつ詳細に勉強法と対策を書き記した「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】 ▶
からの抜粋を含みます(厳重な著作権保護対象です)。
「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】では、 2014年の初版以来引き継がれる当塾のブレ無き受験戦略・勉強法に加え、 30名超の東大理三合格講師と多数の東大文系上位合格層講師が共通テストの趣旨・問題を分析し、 全教科の詳細な共通テスト対策を体系的に掲載しています。 「二次試験・私大個別試験」及び「共通テスト対策」の 受験戦略・勉強法、勉強計画を完全網羅した一冊です。 共通テストで高得点獲得し、二次試験・個別試験対策も万全に行いたい方は是非手にしてください。
<高校生、受験生及び保護者の皆様へのお願い>
近時、当社(株)合格の天使の著書「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】、「医学部受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】及び公式サイトのコンテンツから同業者・指導者がコンテンツを盗用し自己のコンテンツとして自身のサイトやSNSで無断使用していることが確認されています。このような倫理観や法令遵守意識が欠落した行為は許されるべきではなく、そのような実力仮装行為に惑わされる高校生や受験生にとっては害悪以外の何物でもありません。このような行為、コンテンツを発見した際には当社(株)合格の天使までお知らせください。同業者・指導者による無断使用・転載・転用及び出典や参考文献を示さない行為には厳粛に対処させていただきます。
【コンテンツ 目次】
【的確な勉強法と対策を導く前提】共通テスト情報Ⅰの試作問題独自分析
(2)合格の天使 東大理三合格講師による共通テスト情報Ⅰの試作問題分析
(1)まずは大学入試センターの共通テスト情報Ⅰの試作問題を解いてみてください
(3)高得点が必要ない理系受験生及び文系受講生の共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策の基本方針
【東大理三講師が自分が受験生だったらこうする!】共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策
(1)事前知識がなくても問題を解けることと9割超への対策は少し異なる
【勉強法と対策の前に】共通テスト地理情報Ⅰの実態
以下ではまず、大学入試センターが公表している「令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報Ⅰの概要」「令和7年度大学入学共通テスト試作問題」についてみていきます。
新課程の共通テスト試作問題「情報Ⅰ」の概要
出典:大学入試センター公式HP 「令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要」
実際の新課程の共通テスト情報Ⅰの試作問題
実際に大学入試センターが共通テスト情報Ⅰの試作問題を公表しています。
【的確な勉強法と対策を導く前提】共通テスト情報1の試作問題独自分析
以下では東大理三合格講師30名超集団(株)合格の天使の東大理三合格講師が大学入試センター作成の共通テスト情報Ⅰの試作問題について独自分析した内容を解説していきます。 なお、大学入試センターが試作問題について以下のように明記していることには注意してください。
○作成の趣旨及び留意点
本試作問題は,令和7年度大学入学共通テストから新たに出題科目 として設定する『情報Ⅰ』について具体的なイメージの共有のため に作成・公表するものです。
本試作問題は専門家により作成されたものですが,過去の大学入試 センター試験や大学入学共通テストと同様の問題作成や点検のプロセ スを経たものではありません。
なお,令和7年度大学入学共通テストの出題内容については,本試 作問題の作成を踏まえつつ,引き続き検討することとしています
大学入試センターの見解としてはこの試作問題はあくまで試作問題であると断っています。 従ってここでの分析もあくまで試作問題に対する分析であることをご理解ください。
共通テスト情報Ⅰの問題構成、試験時間、配点
試験時間
60分
問題構成
大問4つ
全問必答
以下、大学入試センター公表の試作問題の問題構成
合格の天使 東大理三合格講師による共通テスト情報Ⅰの試作問題分析
試作問題を分析すると、
■プログラミング言語の解読に関わる問題
■総合的な知識を問う問題
■グラフなどを読み取る問題
の3つに大別されそうです。
プログラミング言語の解読に関わる問題は、語句の種類が少ない外国語といった感じなので、それぞれの記号、暗号の意味を覚えたのちに解読の練習をしてあげれば十分かと思います。プログラミングについては、演習問題をこなせばほとんど解けるであろうレベルの難易度です。英語の知識(ifなど)すら必要ないレベルです。一か月あれば十分対応できるレベルといえます。
総合的な知識を問う問題は、公民に近い雰囲気の知識やプログラミングなどの背景知識を押さえておく必要がありそうなので、社会を勉強するときの要領で正しく暗記することに重点を置いて勉強すると良いです。
グラフなどを読み取る問題は、数学のデータの分析とほぼ同じです。数学Ⅰ・Aのデータの分析部分を共通テスト数学レベルでしっかりマスターしておけば問題なく得点できる問題です。
【基本方針】共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策
まずは受験生それぞれの立場による共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策の基本方針について解説します。
まずは大学入試センターの共通テスト情報Ⅰの試作問題を解いてみてください
共通テストの新課程「情報」の対策について、まずは大学入試センターの試作問題を解いてみることをお勧めします。この際、正答を目指すよりも、どのような問題が出題されるのかを自分で確認することが重要です。
理系受験生の共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策の基本方針
インターネットに関する一般常識と文章を読み取る力 (これは他の共通テスト科目にも通ずる) が備わっていれば高得点は取れます。これがない場合でも、理系受講生は共通テスト社会と同様に直前 1ヶ月くらいから教科書や市販の参考書を通読し,1週間に 1, 2 回は試作問題や予想問題で演習すれば十分高得点は可能な出題です。
高得点が必要ない理系受験生及び文系受講生の共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策の基本方針
理系受験生で得点戦略Ⓡ上情報で高得点が必要ない場合や文系の受講生は
■取るべき分野
■そこまで重要視しなくていい分野
を分けて対策するのもありです。
例えば第3問のプログラミングは全くできない人は全くできない分野なので (これは東京大学 S セメスター開講科目「情報」の試験で実感しました),そこまで重要視しなくていいが,これに対して第4問は数学 IA のデータの分析と同様の問題なので正確に解けるようにするなどです。
共通テスト情報Ⅰの【設問ごとの】勉強法と対策
共通テスト情報Ⅰは、設問ごと特徴があります。これに対処することで的確な勉強法と対策をとれます。
試作問題第1問に類する問題への勉強法と対策
論理回路、ビットとバイトのような、情報という科目特有の概念については知識を入れ、教科書に載っている例を理解しておく。その上で問題を読み、それらの概念に基づいて考察する必要がある。知識は最低限でいいが、安定して取るために教科書に載っている知識を入れておくと安心。
試作問題第2問に類する問題への勉強法と対策
前半部分は知識が必要な問題がありつつ、考察がメインの問題、後半部分は考察問題になっている。考察といっても、自分で何かを思いつくというよりかは、選択肢に書いてあることが正しいか正しくないかを判断すれば良い問題と、与えられた例と同じ規則で選ぶ問題なので、問題に書いてあることをよく読むのが重要である。
試作問題第3問に類する問題への勉強法と対策
プログラムを作る問題である。「変数」「配列」のような、プログラミングの基礎的な用語は覚えておく必要があり、添え字が0から始まる、というようなプログラミングの常識部分についても、問題文に説明はなくはないが、知っている前提で問題は作られていると考えられる。用語とそれらの役割と使い方、制御構文の構造について、教科書に載っているものは理解しておけばよい。深く知ろうとすると際限ないように見えるが、問題を解くという点のみであれば、教科書に載っているプログラムで必要十分である。 ただし、苦手な人は本当に苦手な単元となる。教科書だけでは理解が難しい場合は,プログラミング対策部分の市販の問題集を何周かして,教科書に掲載されているタイプの問題の流れを全て追えるくらいの学力をつけることが重要。
試作問題第4問に類する問題への勉強法と対策
データの分析に関する問題である。知識に相当する部分は、数学で身につける必要のあるものなので、情報としてやるべきことは考察部分になる。こちらも、自分で新たな視点を持ってくる必要はなく、問題文に書いてあることの正誤を判断していくことになる。
試作問題設問ごとの勉強法と対策まとめ
・知識がないと解けない問題(知識が単発で聞かれる/プログラミングは実質知識が必要)
・知識があると解きやすい問題(論理回路など、あらかじめ知っておけばスムーズに解ける)
・知識がいらない問題(考察問題)
のいずれも、教科書を読むことが対策のベースとなる。教科書に載っている事項を理解していることで多くの問題に対応が可能となっている。考察問題も、情報的なものの考え方を教科書ベースで身につけることで解きやすくなる。あとは問題文をしっかり読み、それぞれの正誤を判定していけば良い。
共通テスト情報Ⅰの【問題特性から見る】勉強法と対策
共通テスト情報Ⅰには他の共通テスト科目と異なる特性が見受けられます。そこでこの点について以下では見ていきます。
読み取り力を上げる勉強法と対策
問題は他の科目よりも負担は軽いが読み取りの巧拙が点数に直結してくる科目なので,はじめは60分で解答できる部分を全て解答しその時間を超過しても解答し続ける,そして復習や新規の問題を演習する際はその超過時間を少なくして点数を高めるという勉強方針を取るとよいでしょう。
得るべき知識に差をつける勉強法と対策
知識の暗記に労力を多く割き、プログラミング言語とグラフ読み取りは最低限の知識を押さえてすぐに問題が解けるようになることをゴールにして実践練習を数回積むのがいいと思います。
確信をもって回答するための勉強法と対策
常識で解ける問題も散見されますが、確信を持って回答するためにも対策はある程度しておきたいです。プログラミングに関しては、苦手な人もいるかもしれませんが、何回か解けば慣れで解けるようになるであろう程度の難易度で特段恐れる必要はありません。ただし、トータル的に時間が厳しくなるような場合は一定の期間(直前期間でも大丈夫だと思われるが)練習した方が良いです。しかし、年単位で積み上げていくほどの努力は要求されないと感じます。理系にとっての社会科目と同じような立ち位置で学習を進めればよいでしょう。
共通テスト情報Ⅰの【時期による】勉強法と対策
共通テスト情報Ⅰの対策はいつの時期から始めればいいのか、多くの受験生が悩む部分だと思います。これを知ることで的確な勉強法と対策をとっていきましょう。
対策時期を遅らせたい受験生
先に述べてきたように共通テスト情報1については覚えるべき知識は多くなくかつ深いものは不要です。この見地から一定の知識の暗記に労力を多く割き、プログラミング言語とグラフ読み取りは最低限の知識を押さえてすぐに問題が解けるようになることをゴールにして実践練習を数回積むのがいいと思います。11、12月に着手しても十分に間に合います。
対策に余力を持たせたい受験生
思考力を要する問題のうち、論理演算やプログラミングは慣れていないと、解けなかったり、時間がかかってしまうので、一度演習をして慣れ、定期的に共通テスト模試で確認をするという戦略もありです。この場合、知識に関しては、高三の秋頃までにはどこか2~3日で20~30時間ぐらい一気に集中的に詰めておくとよいです。早く詰めても、定期的に共通テスト模試を受ければある程度知識の確認はできます。
【東大理三講師が自分が受験生だったらこうする!】共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策
東大医学部/理三合格30名超集団(株)合格の天使の東大理三合格講師が実際に自分が受験生だった場合、 共通テスト情報Ⅰに対していかなる勉強法と対策をとるかについて書き下ろしたものです。
東大理三合格講師:地方公立高校出身
まず教科書を一読し、自分が知らない内容がどの程度あるかを確認する。 次に、知らない内容が多い場合は濃淡のついた参考書で学習を行い、知らない内容が少ない場合は教科書にあるそのような部分を覚えていく。 模試や試作問題を解いて解けない部分があるようであれば、教科書や参考書の相当部位を探し近辺を学習して穴を埋める。
東大理三合格講師:都内公立高校出身
参考書兼問題集となるような資料を1冊買って、最初は通読し、その後は問題を解きながら参考書の要点を確認していく。 試作問題では知識も結構問われていたので、一問一答的な問題集がある場合はそちらも活用する。 プログラミング的な計算・思考問題においては、たくさん問題練習をしたいので、演習できる問題集などを活用する。本番は時間も限られるので、効率よくすばやく解けるように時間を測りながら解いていく。
東大理三合格講師:地方私立高校出身
問題を見た感じ、あまり応用的な問題が出ていない。したがって教科書の内容をしっかり読んで覚え、市販の予想問題集を演習する。
共通テスト情報Ⅰの本番での9割超対策
共通テスト情報Ⅰで9割超の得点を獲得するには事前準備としての勉強法と対策のみならず、 本番での9割超対策も重要になります。
事前知識がなくても問題を解けることと9割超への対策は少し異なる
あくまで情報の試作問題の分析の結果であって本番がどうなるかは分かりませんが,試作問題は常識的に考えればわかる問題,図や表の読み取り問題がほとんどでした。 図表の読み取りに関しては数学1の「データの分析」と似たような問題もあり,この部分は数学1・Aの共通テスト対策をしっかりとしていれば問題ないかと思います。
他の部分では,論理回路とプログラミングの部分が少し詰まる可能性があると感じました。あくまで問題文のところで十分な説明が与えられているので,事前知識がなくとも解けるようにはなっていますが,全く触れたことがないならば少し時間を多く使ってしまうことになると思うので,ここだけは教科書などで知識を入れてしておくのが制限時間内に9割超の得点を獲得するためには必要だと思います。
共通テスト情報Ⅰはタイムマネジメントが9割超への対策の肝となる
すでに分析してきたように、共通テスト情報Ⅰについてはあまり知識面で心配する必要はないと思います。ただ,60分で30ページ強の量があるので,高い処理速度が求められているといえます。試作問題を見て,どの大問にどれだけの時間を使うかというタイムマネジメントは事前に決めておくことが9割超への対策として必須です。
タイムマネジメント対策、考え方の一例
試作問題のセットを分析すると、
大問1 知識が必要な問題が中心
大問2 文章やグラフを読んで問題を解くことができる。配点が高いため時間を他の大問よりも多めにかけたい。
大問3 大問2と同じように、暗記はあまり必要ないが情報特有のプログラムの表記に慣れておけば解ける。
大問4 共通テスト数1Aのデータと分析と似たような問題。数ⅠAのデータと分析をしっかり対策しておけば点を落とさずに解ききれるので、時間配分に気をつけることが大事。
以上を前提にタイムマネジメントを考えると、大問1と3を事前準備としてしっかり対策して本番ではあまり時間をかけずに解けるようにする。大問2と4に多めに時間をかけてミスをしないようにしっかり得点する、という戦略が構築されます。 もちろん、個人個人によって各大問の得意不得意や適正な配分時間は異なるので、この点は各自が事前に考えておくことが9割超への大事な対策視点です。
大問を解く順番
アルゴリズムやプログラミングなど時間がかかるが、時間を掛ければ満点近く取れる問題が多いため、知識系の問題(旧「社会と情報」など)をいかに時間をかけずに解けるかどうかが鍵となってきます。また、共通テストの数学と同様に文章量の多い問題文から必要な要素を手際よく把握する力が求められる。 基本的には解く順番は気にしなくても良いですが、問題文の理解が難しく、手が止まってしまう問題があれば、飛ばして別の問題に着手するのが共通テスト情報Ⅰで得点を安定させるためには得策です。
共通テスト情報Ⅰ対策のおすすめ問題集
共通テスト情報Ⅰについてはまだ問題集も少なく何を使えばいいのかわからない高校生,受験生も多いと思います。以下ではこの点について解説しました。
学校で配布された問題集がある受験生
学校の授業などで使っている問題集があるならそれを使うのが最も効率が良いです。その問題集に特別問題があるという場合ない限り、その問題集をしっかりとやりこみましょう。あえて別のものを使ったり、何冊もやる必要はありません。
問題集がないという受験生
「高校の情報1が1冊でしっかりわかる問題集」です。ページ数150ページ程度で、見開き左が要点まとめ、見開き右が問題演習となっています。情報の教科書が150ページほどであることを考えると知識はギュッと半分ほどに要約されており、インプット効率が高い。問題も豊富でアウトプットによる知識の定着も図れる。説明は簡素なので、わからない箇所は教科書を読みつつ勉強するのが現存の教材の中では1番効率的かと思います。
共通テスト情報Ⅰのさらなる勉強法と9割超への対策を得るために!
受験戦略、受験勉強計画、各科目勉強法をさらに体系的に詳細に学びたい方は
受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】
「医学部」受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】
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共通テスト情報Ⅰ含め最新の勉強法や対策については、
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