共通テスト情報1の勉強法と対策【概要と目次】
共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策では、共通テスト情報Ⅰで9割超~満点の得点を獲得するための勉強法と対策についてお伝えしていきます。
この、共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策のコンテンツでは、 東大医学部/理三講師30名超「専属契約講師」集団(株)合格の天使の東大理三合格講師陣 による書下ろし記事を交え、効率的に共通テスト情報Ⅰを攻略しかつ高得点を確実に獲得するための勉強法と対策についてお伝えしていきます。
なお、このコンテンツは、全教科について具体的かつ詳細に勉強法と対策を書き記した「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】 ▶
からの抜粋を含みます(厳重な著作権保護対象です)。
「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】では、 2014年の初版以来引き継がれる当塾のブレ無き受験戦略・勉強法に加え、 30名超の東大理三合格講師と多数の東大文系上位合格層講師が 全教科の詳細な対策を体系的に掲載しています。 「二次試験・私大個別試験」及び「共通テスト対策」の 受験戦略・勉強法、勉強計画を完全網羅した一冊です。 共通テストで高得点獲得し、二次試験・個別試験対策も万全に行いたい方は是非手にしてください。
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【コンテンツ 目次】
令和8年度共通テスト情報Ⅰから導かれる各設問に対する勉強法と対策
令和7年度共通テスト情報Ⅰから導かれる各設問に対する勉強法と対策
以下は実際に共通テスト情報1が実施される前に分析したコンテンツです。
参考になる部分が多々あるのでそのまま残します。
【的確な勉強法と対策を導く前提】共通テスト情報Ⅰの試作問題独自分析
(2)合格の天使 東大理三合格講師による共通テスト情報Ⅰの試作問題分析
(1)まずは大学入試センターの共通テスト情報Ⅰの試作問題を解いてみてください
(3)高得点が必要ない理系受験生及び文系受講生の共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策の基本方針
【東大理三講師が自分が受験生だったらこうする!】共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策
(1)事前知識がなくても問題を解けることと9割超への対策は少し異なる
令和8年度【新課程】共通テスト情報Ⅰの独自分析
2026年1月に実施された令和8年度共通テスト「情報Ⅰ」は、2025年度に続く2回目の実施となりました。
初年度であった2025年度は平均点が69.26点と比較的高く、初めての試験としては取り組みやすい難易度に設定されていました。これに対し、2026年度の平均点は56.59点となり、12点以上低下しています。
大問数は前年と同じ4題で、試験時間60分、100点満点、全問必答という形式にも変更はありません。第1問が小問集合、第2問がA・Bの中問、第3問がプログラミング、第4問がデータの活用という大きな構成も昨年度を踏襲しました。
一方で、2025年度は51であったマーク数が2026年度には60まで増えています。問題冊子も前年より増加し、60分という試験時間に対する処理量は明らかに大きくなりました。また、2025年度以上に、基本的な知識を知っていることを前提として、その知識を具体的な状況へ適用させる問題が目立ちました。
したがって、2026年度の平均点低下については、「情報Ⅰそのものの知識が極端に難しくなった」と考えるよりも、問題量の増加に加え、知識をそのまま答えるのではなく、問題文や図を読みながら何段階か処理する必要のある問題が増えたことが大きかったと考えるのが適切です。
実際、大学入試センターによる試験後の評価でも、教科書に掲載される基本的な知識に加え、その知識を利用して問題を発見・解決する力を問う問題がバランスよく配置され、前年に比べて全分野からよりバランスよく出題されたと評価されています。
令和8年度共通テスト情報Ⅰから導かれる各設問に対する勉強法と対策
第1問
第1問は2025年度と同様、小問4問からなる小問集合でした。
ただし、2025年度に出題された7セグメントLED、チェックディジット、GUIなどとは内容が大きく入れ替わり、2026年度は記憶装置、情報セキュリティ、2進法・16進法、ユーザインタフェース、電子メールの仕組みなど非常に幅広い内容から出題されています。
問1では、主記憶装置と補助記憶装置の読み書き速度・容量・用途についての基本知識と、情報セキュリティについての正誤判定が出題されました。
ここでは、バックアップと可用性、不正アクセス、ファイアウォール、ソーシャルエンジニアリングなどの知識が選択肢に登場しています。
2025年度では、問題文に与えられた情報を読み取るだけでもある程度対応できる問題が多くありましたが、2026年度では、このような「知っていなければ判断しにくい」基本知識がやや増えています。
問2では、クロスステッチの図案を0と1によって表現し、それを2進法・16進法へ変換する問題が出題されました。さらに図案について複数の変換方法が定義され、それらを組み合わせた結果を求める必要があります。
2進法と16進法の変換自体は情報Ⅰの基本事項です。しかし、単純に「1010₂を16進法に直せ」というような問題ではありません。問題文で与えられたルールを図案に対応させ、変換を順番に実行する必要があるため、知識と読解・処理の両方が必要となりました。
問3では、スマートフォンで生年や誕生月を入力するユーザインタフェースについて考察しました。
生年の初期値をどこに設定すればスクロール距離の平均が小さくなるかを考える問題では、中央値などデータ分析の知識を情報デザインへ応用する必要があります。「データの活用」と「情報デザイン」が独立した分野として出題されるのではなく、一つの問題の中で組み合わされている点も2026年度の特徴です。
問4は電子メールの仕組みに関する問題でした。
メールアドレスのユーザ名やドメイン名を誤った場合、送信側と受信側のどのサーバでエラーが検出されるかを判断し、さらにDNSの役割も問われています。
この問題では、「DNS=ドメイン名とIPアドレスを対応させる仕組み」といった用語を覚えているだけでなく、電子メールが実際にどのような流れで送信されるかを理解している必要があります。 以上から、第1問対策については、既存コンテンツで述べている「用語と技術の機能を結び付ける」という方針を変える必要はありません。
ただし、2026年度を踏まえると、「問題文を読めば知識がなくても何とかなる」と考えるのは危険です。難しい専門知識を大量に覚える必要はありませんが、教科書に出てくる基本事項については抜けのないように整理し、「何のための技術なのか」「どのような仕組みなのか」まで理解しておく必要があります。
第2問A
第2問Aでは、役所が発行する住民証明を電子的に取得・提出する情報システムを題材とした問題が出題されました。
最初は紙の住民証明を取得するシステムから始まり、それを電子化し、さらに改ざんや情報漏えいを防ぐためにシステムを段階的に改良していくという構成になっています。 受験生がこの住民証明システムそのものを事前に知っている必要はありません。必要な仕組みは問題文や図で説明されています。
重要なのは、
「誰が情報を要求しているのか」
「どこからどこへ何が送られているのか」
「システムを変更することで誰の役割がどのように変わったのか」
を一つずつ整理することです。
特に後半では、「アクセスコード」を利用する方式から、第三者にコードが漏れても住民情報そのものが流出しないような方式へ改良します。
このような問題では、初めからシステム全体を一度に理解しようとすると混乱します。図中の矢印と処理の順序を一つずつ追い、変更前と変更後で何が変わったのかを比較すると解きやすくなります。
2025年度の第2問Aでも、スーパーマーケットの情報システムについてデータの流れを順番に追う問題が出題されました。
題材は全く異なりますが、「情報システムを具体的な社会の場面に当てはめ、その中を情報がどのように流れているか考える」という本質は2年連続で共通しています。
したがって、このタイプの問題への対策としては、個々のシステムを暗記するのではなく、問題文に書かれた目的、入力される情報、処理、出力、情報の移動を図に対応させる練習を積むことが重要です。
第2問B
第2問Bは、2025年度から大きく内容が変化しました。
2025年度は、グループで集金する際に千円札が不足する可能性をシミュレーションする問題でした。一方、2026年度は、複数の画像を合成する処理について、AND・OR・NOTなどの論理演算を用いて考える問題が出題されています。
最初に真理値表を用いてOR演算などの規則を確認し、その後、画像の各画素をビットとして表現して、論理演算を行ったときにどのような画像になるかを考えます。さらに、グレースケール画像のヒストグラムから背景部分に対応する階調を判断し、最後には熊の部分だけを別の風景画像へ重ねるために、複数の画像と論理演算を組み合わせる必要がありました。
2026年度の中でも、特に受験生によって差がつきやすかった問題の一つと考えられます。画像編集自体を経験したことがあれば状況をイメージしやすかったでしょうが、その経験がなくても、真理値表と問題中の説明を丁寧に利用すれば解けるようになっています。
ここから重要なことが一つ分かります。
2025年度の第2問Bがシミュレーションだったからといって、「第2問B=シミュレーション」と決めつけて対策することはできません。
既存コンテンツでは、2025年度の第2問Bに対して表計算ソフトなどを利用したシミュレーション練習を推奨しています。この勉強自体はモデル化・シミュレーションの理解に有効なので変更する必要はありません。
しかし2026年度を踏まえると、各大問に前年と全く同じ分野が出ることを前提として学習範囲を絞るべきではないことが明確になりました。
論理演算、画像のデジタル化、モデル化・シミュレーションなど、情報Ⅰで扱う基本分野は満遍なく学習しておく必要があります。
第3問
を具体例や図表で確認し、それをアルゴリズムへ変換した後、プログラムへ落とし込む構成です。 問1では、来訪者の到着時刻とゲームの体験時間から、開始時刻・終了時刻・待ち時間を実際に計算します。
その結果から、
「本人が到着したときに前の人の体験が終わっていればすぐ開始できる」
「終わっていなければ前の人が終わるまで待つ」
という処理を整理します。
問2では、この考え方を配列や繰り返し処理を利用したプログラムとして表現します。要素数や最大値を返す関数についても説明が与えられており、問題文を読みながらコードを追えるようになっています。
問3ではさらに、ゲームの体験時間を変化させ、「最長待ち時間が10分未満」という条件を満たす体験時間を調べるようプログラムを改良します。
プログラムそのものは極端に長いものではありません。しかし、何を表す変数なのか、配列の各要素に何が入るのか、繰り返し処理の各段階で値がどう変化するのかを正確に追う必要があります。
2025年度の第3問でも、作業者への仕事の割り当てを題材として、配列・繰り返し・条件分岐を利用する問題が出題されました。
したがって、第3問については出題の方向性がかなり安定してきたと考えられます。
プログラミング言語固有の細かな文法を大量に覚えることより、
「この変数は何を表しているのか」
「この行ではどの値が更新されているのか」
「繰り返した結果、配列の中身がどうなるのか」
を追えることが重要です。
既存コンテンツで述べている、プログラムを手でトレースする練習は引き続き非常に有効です。
第4問
第4問では、気象庁のデータを利用して桜の開花日を分析する問題が出題されました。
2025年度の第4問も統計データを利用する問題でしたが、2026年度は「データを集める→データを整える→仮説を立てる→分析する→分析方法が妥当か評価する」というデータ分析の一連の流れが、より明確に大問全体へ組み込まれています。
問1では、オープンデータや欠損値についての基本的な知識を確認し、分析目的に適したグラフを選択します。
問2では、「平均気温の累積が400度を超えると開花する」「最高気温の累積が600度を超えると開花する」という二つの仮説が提示され、それぞれによる開花推定日と実際の開花日との差を考えます。
問3では、緯度と開花日のずれについて散布図と相関係数を利用して考察し、さらにデータをグループ化した箱ひげ図などから情報を読み取ります。
最後には回帰直線を利用して開花日の推定値を補正し、その補正方法が本当に妥当なのかまで評価させています。
ここが重要です。
共通テスト情報Ⅰでは、グラフから数字を読み取れるだけでは十分ではありません。
「この分析から本当にその結論を出してよいのか」
「この指標を使うことで何が分かり、何が分からないのか」
「補正した結果が目的に合っているのか」
という、一段階上の判断まで要求されます。
これは2025年度にも見られた特徴ですが、2026年度ではデータ分析の一連の流れとしてより明確に表れました。
数学Ⅰ・Aの「データの分析」を学習している受験生にとって、散布図、相関係数、箱ひげ図などには馴染みがあるでしょう。
しかし情報Ⅰでは、それらの数学的知識を知っているだけではなく、「データを何のために分析しているのか」という目的を意識する必要があります。
第4問対策としては、グラフや統計用語を個別に暗記するのではなく、実際のデータを使った問題演習の中で、「このグラフから何が言えるか」「逆に何は言えないか」を考える練習を積むことが重要です。
2026年度共通テスト情報Ⅰの総括
2026年度の共通テスト情報Ⅰは、初年度であった2025年度と比べて明確に得点しにくい試験となりました。
平均点は69.26点から56.59点まで低下しましたが、これは「情報Ⅰで突然高度な専門知識が問われるようになった」ということではありません。
むしろ、
・マーク数が51から60へ増加したこと
・基本知識を必要とする問題が前年より目立ったこと
・一つの問題の中で考える段階が増えたこと
・異なる分野の知識を組み合わせる問題があったこと
などが重なり、60分の中で正確に処理することが難しくなったと考えられます。
これは、本コンテンツでこれまで述べてきた、
「共通テスト情報は決して難しい知識や思考を問われるものではない。しかし、単に知識を覚えていればそのまま問題が解ける教科でもない」
という分析と矛盾しません。
むしろ2026年度は、この特徴が2025年度以上にはっきり表れた試験だったといえます。
一方で、2026年度を踏まえて若干強調しておくべきこともあります。
それは、基礎知識を軽視しないことです。
初年度の問題だけを見ると、必要な情報が問題文にかなり丁寧に与えられているため、「情報Ⅰは文章を読めれば何とかなる」と感じた受験生もいたかもしれません。
しかし2026年度では、記憶装置、情報セキュリティ、メール送受信、DNS、2進法・16進法、論理演算、オープンデータ、欠損値など、教科書で学習する基本事項を正確に理解していることが、問題を速く正確に処理するための前提となりました。
ただし、難しい用語を大量に暗記する必要があるわけではありません。
「用語を見たら意味を答えられる」という状態で終わらず、その仕組み・目的・具体的な使用場面まで理解することが重要です。
また、2026年度は第2問Bの内容が前年から大きく変化したことからも、前年の大問構成だけを見て「この分野はここに出る」と決めつけるのは危険です。
情報Ⅰの全分野について最低限の基礎を身につけたうえで、プログラミングやデータ活用など得点差のつきやすい分野について演習量を増やすという学習が適切でしょう。
そして、9割超を目指す受験生にとって2026年度で特に重要性が増したのが、既存コンテンツでも述べているタイムマネジメントです。
マーク数が9増えた一方で試験時間は60分のままです。
第1問の2進法・16進法のように、時間をかければ解けるものの処理に手間のかかる問題もあります。第2問Bの画像処理も、初見で理解に時間がかかる受験生がいたでしょう。
一つの問題に固執して数分を失うと、本来なら得点できる第3問・第4問へ十分な時間を残せない可能性があります。
したがって、共通テスト形式の問題演習では、正解できたかだけではなく、
「この問題に何分かかったのか」
「途中で飛ばすべきだったか」
「どの大問から解くと自分が最も安定するのか」
まで確認する必要があります。
2025年度は共通テスト情報Ⅰの初年度でしたが、2026年度までの2年分を見ることで、科目の性質はかなり明確になってきました。
■基礎知識を正確に身につけ、その知識を初見の具体的な状況へ適用する
■長い問題文や図表から必要な情報を抜き出す
■プログラムやデータを実際に手を動かしながら処理する
■そして60分の中で問題ごとの時間を適切に配分する
この4点が、共通テスト情報Ⅰで安定して高得点を取るための中心となります。
したがって、2026年度の難化を受けて特別に高度な情報科学を学習する必要はありません。本コンテンツでこれまで示してきた、まず教科書レベルの基礎知識を押さえ、その後に共通テスト形式の演習を行うという方針を維持しつつ、前年以上に「知識の穴を作らないこと」と「時間を計って演習すること」を重視するのが、2026年度を踏まえた最も重要な修正点です。
私がとった共通テスト情報Ⅰの実際の対策
以下では令和8年度共通テスト情報Ⅰを受験した、(東大理三合格講師30名超「専属契約講師」集団(株)合格の天使の東大理三合格講師が実際に行った対策です。
参考にしてください。
以下令和8年中に徐々に公開していきますので適宜このページに戻ってきてください。
タイムリーな情報を得たい方は
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1人目
普段から暇なときに教科書を読んでいました。
その中で 頭に入っていなかったもの(コンピュータの構造やインターネットの階層構造、法律関係など)はルーズリーフにまとめていました。
本番では知識が必要ない問題が意外と多いので、それは絶対に落とさないように意識して何度も見直しました。
2人目
3人目
4人目
共通テスト情報Ⅰの「本番で解く順番・時間配分」
以下では令和7年度、8年度の新課程共通テスト情報Ⅰを受験した、東大理三合格講師30名超「専属契約講師」集団(株)合格の天使の東大理三合格講師の実際の本番での解く順番や時間配分戦略です。
参考にしてください。
以下令和8年中に徐々に公開していきますので適宜このページに戻ってきてください。
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新課程一発目、令和7年度共通テスト情報Ⅰの分析
2025年1月、大学入学共通テストにおいて初めて「情報Ⅰ」が実施されました。これは、これまでのセンター試験や共通テストにはなかった新しい科目であり、高校の新課程に基づいた大きな制度変更の一つでもあります。プログラミングや情報社会に関するリテラシーが求められるなど、従来の入試科目とは異なる性質を持ち、受験生だけでなく教育現場全体にとっても大きな注目を集めました。
特に、「情報Ⅰ」が初めて課される今回の共通テストは、今後の入試改革の方向性や、情報教育がどのように扱われていくのかを示す重要な試金石となります。また、受験生にとっては、未知の出題傾向にどう対応すべきかという点で、準備や戦略にも大きな影響を与えるものだったはずです。 では、新課程一発目に行われた令和7年度共通テストの分析に入っていきましょう。
2025年に初めて実施された共通テスト「情報Ⅰ」は、試作問題とほぼ同様の構成で出題されましたが、内容面ではいくつかの特徴的な変化が見られました。大問数は4、設問数は18、マーク数は51と、試作問題からやや増加しており、60分という制限時間の中ではやや忙しい印象を受けた受験生も多かったと思われます。 出題領域は「コンピュータとプログラミング」「情報通信ネットワークとデータの活用」「コミュニケーションと情報デザイン」の3分野からバランスよく出題されました。「情報社会の問題解決」については明示的な出題はなかったものの、設問の構成にはその要素が含まれていたと解釈できます。
全体として、教科書の知識を問うだけの問題はほとんどなく、初見の題材を理解しながら、場面に即して思考・判断していくことが求められました。たとえば、第1問の7セグメントLEDやチェックディジット、GUI設計に関する出題は、必ずしも教科書に掲載されているとは限らない内容でしたが、問題文内で必要な情報は丁寧に与えられており、その場で読み解く力が重視されていました。 第2問はA・Bに分かれており、Aではスーパーマーケットの情報システムを題材に、職業体験的な視点で情報の収集・活用を段階的に考察させる問題が出題されました。データ活用の基本的な理解に加え、日常の中で情報をどう扱うかという応用的視点が問われた点で、情報Ⅰらしい良問であったといえます。Bでは、グループ会計における千円札不足のリスクをテーマに、モデルの理解とシミュレーション結果の解釈、そして前提条件の検証という複数段階にわたる情報的思考が求められました。
第3問のプログラミング問題は、配列の扱いや繰り返し処理、条件分岐といった基本構文に関する知識をベースに、設定された作業割り当てのアルゴリズムを正確に読み解き、処理内容を把握する力が問われました。設問の誘導自体は丁寧でしたが、配列の添字が1から始まっている点など、細かな仕様の違いにも注意を払う必要があり、表面的な読解では解けない設問も含まれていました。 第4問は、旅行者数に関する統計データをもとに、表、散布図、箱ひげ図など複数のグラフから情報を読み取る問題でした。相関関係と因果関係の違いや、尺度水準に関する理解を前提として、グラフの構造を正しく読み取れるかが鍵となりました。特に問3以降では、新たな指標の導入によって、単なる視覚情報の読み取りだけでなく、分析的な視点をもって判断する力が試されました。
全体的な難易度としては、平均点が69.26点と高水準であったことからも、取り組みやすい問題であったことがうかがえます。ただし、思考力を要する問題が多く、解き慣れていない受験生にとっては時間的な厳しさもあったと考えられます。設問ごとの読み取りや設定の把握には一定の訓練が必要であり、表面的な知識だけでは得点につながりにくい設計となっていました。
注目すべき問題としては、第2問Aのような身近な題材に基づく情報システムの活用、第3問問3のプログラム処理の正確な理解、第4問問3の統計的分析思考などが挙げられます。いずれも知識の再現ではなく、その場で情報を処理し、判断する力が鍵となりました。
初回実施ということもあり、全体としては基礎的な内容が中心で、設問の意図や誘導も比較的丁寧に設計されていました。しかし、来年度以降の共通テストでは難易度の上昇が予想されるため、今後は情報Ⅰ全体を通じた基礎の定着とともに、見慣れないテーマにも柔軟に対応できる演習を積んでいく必要があります。
令和7年度共通テスト情報Ⅰから導かれる各設問に対する勉強法と対策
共通テスト情報Ⅰは、設問ごとに問われている知識や考え方が異なります。分析をもとに、勉強法や対策について大問ごとに見ていきましょう。
第一問に対する勉強法と対策
第一問は、小問集合。基礎的な知識と、応用力が問われています。
出題傾向:
セキュリティ(デジタル署名、IPアドレス)、数理処理(7セグメントLED)、情報デザイン(チェックディジット、GUI)と、幅広い分野から基礎〜中程度の問題が4題出題されました。すべての問題に共通して、「知識を使って考える力」が求められました。
対策と勉強法:
•用語と技術の機能を結びつけて整理することが重要です。「デジタル署名=改ざん検出」「IPアドレス=ネットワーク上の住所」など、目的・仕組み・使用場面をセットで理解しましょう。
•7セグメントLEDのような問題は、条件整理・場合分け・計算力がカギになります。簡単なケースから式を作る練習や、2進数・16進数の基本計算にも慣れておくとよいです。
•チェックディジットは実例(ISBN、JANコードなど)に触れつつ、生成手順を手計算することで理解を深めましょう。
•GUIに関しては、「法則」を覚えるだけでなく、それを具体場面にどう適用するかを考える力が必要です。実際のアプリやUIデザインに注目するのも効果的です。
第二問Aに対する勉強法と対策
第二問Aでは、やや実践的な、情報システムとデータ活用に関する出題がなされました。
出題傾向:
スーパーマーケットを題材にした実務的な場面設定のもと、情報システムの構成・データの流れ・連携の理解が段階的に問われました。資料読解と因果関係の把握、適切な情報選択が中心です。
対策と勉強法:
•情報システムの構成要素(入力・処理・出力)やシステム間の連携の流れを理解しましょう。図式的に整理するとイメージしやすくなります。
•実務の文脈(レシート、ポイントカード、配送など)に即した情報の使われ方を「目的 → 必要な情報 → 制約」という視点で考える練習をすると、応用力がつきます。
•図や会話形式の文章から状況を読み取り、適切に整理する力も必要です。普段から図表付きの文章を読む習慣をつけておくと効果的です。
第二問Bに対する勉強法と対策
この設問では、情報技術の応用として、シミュレーションとモデル化について出題がありました。
出題傾向:
集金時の千円札の不足リスクという身近な問題を、モデル化→シミュレーション→考察という流れで分析させる問題でした。表計算や確率的思考を扱う内容です。
対策と勉強法:
•表計算ソフト(ExcelやGoogleスプレッドシート)を用いて、乱数やIF関数などの基本機能を使ったシミュレーション演習をしておきましょう。
•モデル化の前提条件や制約を正確に把握し、具体例をもとにシナリオを検証する力を養うことが大切です。
•確率的な考察が苦手な場合は、**簡単なモデルから多数回の試行に展開していく演習(例えばサイコロやコインのシミュレーション)**を通じて、感覚と論理の両面を養いましょう。
第三問に対する勉強法と対策
第三問は、プログラミングを通してアルゴリズムの理解を問う設問となっていました。
出題傾向:
工芸品の制作日数と作業者の割り当てをテーマに、処理内容の理解→コードの穴埋め(2問)という構成でした。配列・繰り返し・条件分岐が中心です。
対策と勉強法:
•Pythonや擬似言語などでの配列処理や最小値探索、繰り返し構文(for・while)に慣れておきましょう。コードの意味を日本語で説明できるようにする訓練が有効です。
•処理の順序や変数の変化を手書きでトレースする練習を積むと、実行結果のイメージが掴みやすくなります。
•「コードの穴埋め」問題では、前問の処理や変数を踏まえて、次の処理をどうつなぐかを考える力が必要です。文脈を意識してコードを読む習慣をつけましょう。
第四問に対する勉強法と対策
第四問は統計やグラフ読解を要する、データの分析の問題でした。
出題傾向:
旅行者数の都道府県別データをもとに、表・棒グラフ・帯グラフ・散布図・箱ひげ図を用いた分析が求められました。尺度水準、相関係数、指標の導入なども含まれました。
対策と勉強法:
•尺度水準(名義・順序・間隔・比率)の定義と具体例を押さえ、実データに適用できるようにしておきましょう。
•相関関係と因果関係の違いを明確に理解し、散布図や相関係数の読み方を練習しておくことが重要です。
•箱ひげ図・割合・傾きなど複数の指標を用いたデータ解釈問題に対応するために、統計分野の基本用語・指標(中央値、四分位範囲、外れ値など)にも触れておくとよいでしょう。
•指標導入型の出題では、「人口で割る」「比を取る」といったデータの正規化や比較の意図を理解し、処理の意味を読み取る練習が求められます。
共通テスト情報1対策 参考書・演習教材の選び方
以下では、情報Ⅰの勉強を一から始めたい人や演習を積みたい人向けに、参考書や演習教材の紹介をします。
1 基礎知識・初学者向けの参考書
•「高校の情報Iが1冊でしっかりわかる本」(鎌田高徳、かんき出版)
情報Ⅰの全体像を4ページ構成(問題発見→解決策→手順→まとめ)で学べる構成になっており、図やイラストが豊富で初心者にも理解しやすい内容です。チャレンジ問題が章末についており、基礎の定着に適しています。
•「学校で習っていなくても読んで理解できる 藤原進之介の ゼロから始める情報I」(藤原進之介)
初学者に優しい口語調かつ丁寧な解説で、プログラミングやネットワークなど難しめの分野も図解や具体例でやさしく説明されています。
2 共通テスト形式の問題演習用教材
•「2025 共通テスト総合問題集 情報I」(河合塾SERIES)
共通テスト形式の実戦演習が中心。模試や共通テストの過去問を多数収録しており、本番形式に慣れるのに最適です。
•「きめる!共通テスト 情報Ⅰ」(学研)
図解中心で視覚的に学びやすく、基礎~共通テストレベルまで無理なく理解を深められます。別冊の対策BOOK付きで直前の復習にも便利です。
•「ベストフィット情報Ⅰ」(実教出版)
全範囲の問題を幅広く掲載している問題集で、アウトプット練習として使いやすく演習量を確保できます。
共通テスト情報Ⅰ最短9割越えに向けた勉強スケジュール
共通テスト「情報Ⅰ」は、過去問の蓄積が少ない新設科目である一方、出題傾向にはある程度のパターンが見られ、短期間でも対応しやすい特徴があります。理系・文系を問わず高得点が狙えるため、他の科目と比べても「コスパの良い」対策が可能です。ここでは、10月下旬〜11月初旬に学習を開始した場合の、短期集中型の勉強法を提案します。
基礎固め
まず最初に取り組むべきは基礎知識の習得です。情報Ⅰでは、ネットワークや情報セキュリティ、データの扱い方、アルゴリズムやプログラミング的思考など、断片的な用語暗記では対応できない分野が含まれています。理解を前提とした学習が求められるため、基礎教材を通読することが不可欠です。
使用する教材としては、『高校の情報Iが1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)や『ゼロから始める情報I』(藤原進之介)などが適しています。どちらも初学者向けに丁寧に書かれており、いずれか1冊に絞って使えば十分です。時間に余裕のない受験生であれば、週に2〜3日、1日1時間程度を確保しながら、3〜4週間で全体を1周するのが現実的です。すべてを完璧に覚える必要はなく、「何がどういう分野なのか」「どういう出題がされるのか」を把握することを重視してください。
12月上旬から
基礎の確認が終わったら、12月上旬から演習に入ります。この段階では、実戦的な問題を通して「初見の問い方に慣れる」ことが最大の目標となります。教材としては『きめる!共通テスト情報Ⅰ』(学研)や『共通テスト総合問題集 情報I』(河合塾)などが有力です。どちらも本番形式に近い問題を扱っており、内容も難しすぎず適度なレベル感で構成されています。2冊併用してもよいですが、時間が限られる場合は1冊を丁寧にこなす方が効果的です。
演習は週2〜3回のペースで進め、解いたあとの復習に重点を置くことが重要です。特に、グラフや表の読み取り問題、簡単な擬似コードの理解を問う設問では、「なぜその選択肢が正解になるのか」を説明できるレベルまで深掘りすることが得点力に直結します。
年末年始にかけて
年末年始にかけては、これまで取り組んできた演習問題を解き直し、苦手分野を集中的に補強していきます。問題を解きながら、自分なりの「頻出テーマまとめ」を作っておくと、直前期の確認に役立ちます。特に用語の定義、代表的なグラフの読み方、よく出るプログラムの構造などは、スキマ時間に見返せる形に整理しておくとよいでしょう。
1月
1月に入ってからは、新規教材には手を出さず、今まで使ってきた演習書の「解き直し」と「確認ノートの読み返し」に集中します。試験当日を想定した時間配分で過去問演習を1〜2セット行い、実戦感覚も磨いておきます。
まとめ
情報Ⅰは、完璧を目指すよりも「出題傾向を押さえて効率よく対処する」ことが求められる科目です。大切なのは、「覚えるべきこと」「考えるべきこと」「慣れておくべき問い方」を見極め、必要以上に時間をかけないことです。基礎書1冊+演習1〜2冊の組み合わせで、2か月弱の勉強でも十分に9割近い得点を狙うことができます。他教科とのバランスを取りながら、スマートに得点源として仕上げていきましょう。
【動画で解説】共通テスト情報1の勉強法と対策
共通テスト情報は決して難しい知識や思考を問われるものではありません。 しかしながら単に知識を覚えていればそのまま問題が解けるという性質の教科ではありません。 この科目特性部分でつまずく人が多いのです。 基礎的な知識は正確に覚えなければならないという事は前提として、その知識を使って問題を処理できるか、 共通テスト情報ではその部分が問われています。
以下、共通テスト情報1が実際に実施される前に分析し掲載した内容です。
参考までに残しますのでお役立てください。
【勉強法と対策の前に】共通テスト地理情報Ⅰの実態
以下ではまず、大学入試センターが公表している「令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報Ⅰの概要」「令和7年度大学入学共通テスト試作問題」についてみていきます。
新課程の共通テスト試作問題「情報Ⅰ」の概要

出典:大学入試センター公式HP 「令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「情報」の概要」
実際の新課程の共通テスト情報Ⅰの試作問題
実際に大学入試センターが共通テスト情報Ⅰの試作問題を公表しています。
【的確な勉強法と対策を導く前提】共通テスト情報1の試作問題独自分析
以下では東大理三合格講師30名超「専属契約講師」集団(株)合格の天使の東大理三合格講師が大学入試センター作成の共通テスト情報Ⅰの試作問題について独自分析した内容を解説していきます。 なお、大学入試センターが試作問題について以下のように明記していることには注意してください。
○作成の趣旨及び留意点
本試作問題は,令和7年度大学入学共通テストから新たに出題科目 として設定する『情報Ⅰ』について具体的なイメージの共有のため に作成・公表するものです。
本試作問題は専門家により作成されたものですが,過去の大学入試 センター試験や大学入学共通テストと同様の問題作成や点検のプロセ スを経たものではありません。
なお,令和7年度大学入学共通テストの出題内容については,本試 作問題の作成を踏まえつつ,引き続き検討することとしています
大学入試センターの見解としてはこの試作問題はあくまで試作問題であると断っています。 従ってここでの分析もあくまで試作問題に対する分析であることをご理解ください。
共通テスト情報Ⅰの問題構成、試験時間、配点
試験時間
60分
問題構成
大問4つ
全問必答
以下、大学入試センター公表の試作問題の問題構成
合格の天使 東大理三合格講師による共通テスト情報Ⅰの試作問題分析
試作問題を分析すると、
■プログラミング言語の解読に関わる問題
■総合的な知識を問う問題
■グラフなどを読み取る問題
の3つに大別されそうです。
プログラミング言語の解読に関わる問題は、語句の種類が少ない外国語といった感じなので、それぞれの記号、暗号の意味を覚えたのちに解読の練習をしてあげれば十分かと思います。プログラミングについては、演習問題をこなせばほとんど解けるであろうレベルの難易度です。英語の知識(ifなど)すら必要ないレベルです。一か月あれば十分対応できるレベルといえます。
総合的な知識を問う問題は、公民に近い雰囲気の知識やプログラミングなどの背景知識を押さえておく必要がありそうなので、社会を勉強するときの要領で正しく暗記することに重点を置いて勉強すると良いです。
グラフなどを読み取る問題は、数学のデータの分析とほぼ同じです。数学Ⅰ・Aのデータの分析部分を共通テスト数学レベルでしっかりマスターしておけば問題なく得点できる問題です。
【基本方針】共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策
まずは受験生それぞれの立場による共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策の基本方針について解説します。
まずは大学入試センターの共通テスト情報Ⅰの試作問題を解いてみてください
共通テストの新課程「情報」の対策について、まずは大学入試センターの試作問題を解いてみることをお勧めします。この際、正答を目指すよりも、どのような問題が出題されるのかを自分で確認することが重要です。
理系受験生の共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策の基本方針
インターネットに関する一般常識と文章を読み取る力 (これは他の共通テスト科目にも通ずる) が備わっていれば高得点は取れます。これがない場合でも、理系受講生は共通テスト社会と同様に直前 1ヶ月くらいから教科書や市販の参考書を通読し,1週間に 1, 2 回は試作問題や予想問題で演習すれば十分高得点は可能な出題です。
高得点が必要ない理系受験生及び文系受講生の共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策の基本方針
理系受験生で得点戦略Ⓡ上情報で高得点が必要ない場合や文系の受講生は
■取るべき分野
■そこまで重要視しなくていい分野
を分けて対策するのもありです。
例えば第3問のプログラミングは全くできない人は全くできない分野なので (これは東京大学 S セメスター開講科目「情報」の試験で実感しました),そこまで重要視しなくていいが,これに対して第4問は数学 IA のデータの分析と同様の問題なので正確に解けるようにするなどです。
共通テスト情報Ⅰの【設問ごとの】勉強法と対策
共通テスト情報Ⅰは、設問ごと特徴があります。これに対処することで的確な勉強法と対策をとれます。
試作問題第1問に類する問題への勉強法と対策
論理回路、ビットとバイトのような、情報という科目特有の概念については知識を入れ、教科書に載っている例を理解しておく。その上で問題を読み、それらの概念に基づいて考察する必要がある。知識は最低限でいいが、安定して取るために教科書に載っている知識を入れておくと安心。
試作問題第2問に類する問題への勉強法と対策
前半部分は知識が必要な問題がありつつ、考察がメインの問題、後半部分は考察問題になっている。考察といっても、自分で何かを思いつくというよりかは、選択肢に書いてあることが正しいか正しくないかを判断すれば良い問題と、与えられた例と同じ規則で選ぶ問題なので、問題に書いてあることをよく読むのが重要である。
試作問題第3問に類する問題への勉強法と対策
プログラムを作る問題である。「変数」「配列」のような、プログラミングの基礎的な用語は覚えておく必要があり、添え字が0から始まる、というようなプログラミングの常識部分についても、問題文に説明はなくはないが、知っている前提で問題は作られていると考えられる。用語とそれらの役割と使い方、制御構文の構造について、教科書に載っているものは理解しておけばよい。深く知ろうとすると際限ないように見えるが、問題を解くという点のみであれば、教科書に載っているプログラムで必要十分である。 ただし、苦手な人は本当に苦手な単元となる。教科書だけでは理解が難しい場合は,プログラミング対策部分の市販の問題集を何周かして,教科書に掲載されているタイプの問題の流れを全て追えるくらいの学力をつけることが重要。
試作問題第4問に類する問題への勉強法と対策
データの分析に関する問題である。知識に相当する部分は、数学で身につける必要のあるものなので、情報としてやるべきことは考察部分になる。こちらも、自分で新たな視点を持ってくる必要はなく、問題文に書いてあることの正誤を判断していくことになる。
試作問題設問ごとの勉強法と対策まとめ
・知識がないと解けない問題(知識が単発で聞かれる/プログラミングは実質知識が必要)
・知識があると解きやすい問題(論理回路など、あらかじめ知っておけばスムーズに解ける)
・知識がいらない問題(考察問題)
のいずれも、教科書を読むことが対策のベースとなる。教科書に載っている事項を理解していることで多くの問題に対応が可能となっている。考察問題も、情報的なものの考え方を教科書ベースで身につけることで解きやすくなる。あとは問題文をしっかり読み、それぞれの正誤を判定していけば良い。
共通テスト情報Ⅰの【問題特性から見る】勉強法と対策
共通テスト情報Ⅰには他の共通テスト科目と異なる特性が見受けられます。そこでこの点について以下では見ていきます。
読み取り力を上げる勉強法と対策
問題は他の科目よりも負担は軽いが読み取りの巧拙が点数に直結してくる科目なので,はじめは60分で解答できる部分を全て解答しその時間を超過しても解答し続ける,そして復習や新規の問題を演習する際はその超過時間を少なくして点数を高めるという勉強方針を取るとよいでしょう。
得るべき知識に差をつける勉強法と対策
知識の暗記に労力を多く割き、プログラミング言語とグラフ読み取りは最低限の知識を押さえてすぐに問題が解けるようになることをゴールにして実践練習を数回積むのがいいと思います。
確信をもって回答するための勉強法と対策
常識で解ける問題も散見されますが、確信を持って回答するためにも対策はある程度しておきたいです。プログラミングに関しては、苦手な人もいるかもしれませんが、何回か解けば慣れで解けるようになるであろう程度の難易度で特段恐れる必要はありません。ただし、トータル的に時間が厳しくなるような場合は一定の期間(直前期間でも大丈夫だと思われるが)練習した方が良いです。しかし、年単位で積み上げていくほどの努力は要求されないと感じます。理系にとっての社会科目と同じような立ち位置で学習を進めればよいでしょう。
共通テスト情報Ⅰの【時期による】勉強法と対策
共通テスト情報Ⅰの対策はいつの時期から始めればいいのか、多くの受験生が悩む部分だと思います。これを知ることで的確な勉強法と対策をとっていきましょう。
対策時期を遅らせたい受験生
先に述べてきたように共通テスト情報1については覚えるべき知識は多くなくかつ深いものは不要です。この見地から一定の知識の暗記に労力を多く割き、プログラミング言語とグラフ読み取りは最低限の知識を押さえてすぐに問題が解けるようになることをゴールにして実践練習を数回積むのがいいと思います。11、12月に着手しても十分に間に合います。
対策に余力を持たせたい受験生
思考力を要する問題のうち、論理演算やプログラミングは慣れていないと、解けなかったり、時間がかかってしまうので、一度演習をして慣れ、定期的に共通テスト模試で確認をするという戦略もありです。この場合、知識に関しては、高三の秋頃までにはどこか2~3日で20~30時間ぐらい一気に集中的に詰めておくとよいです。早く詰めても、定期的に共通テスト模試を受ければある程度知識の確認はできます。
【東大理三講師が自分が受験生だったらこうする!】共通テスト情報Ⅰの勉強法と対策
東大医学部/理三合格30名超「専属契約講師」集団(株)合格の天使の東大理三合格講師が実際に自分が受験生だった場合、 共通テスト情報Ⅰに対していかなる勉強法と対策をとるかについて書き下ろしたものです。
東大理三合格講師:地方公立高校出身
まず教科書を一読し、自分が知らない内容がどの程度あるかを確認する。 次に、知らない内容が多い場合は濃淡のついた参考書で学習を行い、知らない内容が少ない場合は教科書にあるそのような部分を覚えていく。 模試や試作問題を解いて解けない部分があるようであれば、教科書や参考書の相当部位を探し近辺を学習して穴を埋める。
東大理三合格講師:都内公立高校出身
参考書兼問題集となるような資料を1冊買って、最初は通読し、その後は問題を解きながら参考書の要点を確認していく。 試作問題では知識も結構問われていたので、一問一答的な問題集がある場合はそちらも活用する。 プログラミング的な計算・思考問題においては、たくさん問題練習をしたいので、演習できる問題集などを活用する。本番は時間も限られるので、効率よくすばやく解けるように時間を測りながら解いていく。
東大理三合格講師:地方私立高校出身
問題を見た感じ、あまり応用的な問題が出ていない。したがって教科書の内容をしっかり読んで覚え、市販の予想問題集を演習する。
共通テスト情報Ⅰの本番での9割超対策
共通テスト情報Ⅰで9割超の得点を獲得するには事前準備としての勉強法と対策のみならず、 本番での9割超対策も重要になります。
事前知識がなくても問題を解けることと9割超への対策は少し異なる
あくまで情報の試作問題の分析の結果であって本番がどうなるかは分かりませんが,試作問題は常識的に考えればわかる問題,図や表の読み取り問題がほとんどでした。 図表の読み取りに関しては数学1の「データの分析」と似たような問題もあり,この部分は数学1・Aの共通テスト対策をしっかりとしていれば問題ないかと思います。
他の部分では,論理回路とプログラミングの部分が少し詰まる可能性があると感じました。あくまで問題文のところで十分な説明が与えられているので,事前知識がなくとも解けるようにはなっていますが,全く触れたことがないならば少し時間を多く使ってしまうことになると思うので,ここだけは教科書などで知識を入れてしておくのが制限時間内に9割超の得点を獲得するためには必要だと思います。
共通テスト情報Ⅰはタイムマネジメントが9割超への対策の肝となる
すでに分析してきたように、共通テスト情報Ⅰについてはあまり知識面で心配する必要はないと思います。ただ,60分で30ページ強の量があるので,高い処理速度が求められているといえます。試作問題を見て,どの大問にどれだけの時間を使うかというタイムマネジメントは事前に決めておくことが9割超への対策として必須です。
タイムマネジメント対策、考え方の一例
試作問題のセットを分析すると、
大問1 知識が必要な問題が中心
大問2 文章やグラフを読んで問題を解くことができる。配点が高いため時間を他の大問よりも多めにかけたい。
大問3 大問2と同じように、暗記はあまり必要ないが情報特有のプログラムの表記に慣れておけば解ける。
大問4 共通テスト数1Aのデータと分析と似たような問題。数ⅠAのデータと分析をしっかり対策しておけば点を落とさずに解ききれるので、時間配分に気をつけることが大事。
以上を前提にタイムマネジメントを考えると、大問1と3を事前準備としてしっかり対策して本番ではあまり時間をかけずに解けるようにする。大問2と4に多めに時間をかけてミスをしないようにしっかり得点する、という戦略が構築されます。 もちろん、個人個人によって各大問の得意不得意や適正な配分時間は異なるので、この点は各自が事前に考えておくことが9割超への大事な対策視点です。
大問を解く順番
アルゴリズムやプログラミングなど時間がかかるが、時間を掛ければ満点近く取れる問題が多いため、知識系の問題(旧「社会と情報」など)をいかに時間をかけずに解けるかどうかが鍵となってきます。また、共通テストの数学と同様に文章量の多い問題文から必要な要素を手際よく把握する力が求められる。 基本的には解く順番は気にしなくても良いですが、問題文の理解が難しく、手が止まってしまう問題があれば、飛ばして別の問題に着手するのが共通テスト情報Ⅰで得点を安定させるためには得策です。
共通テスト情報Ⅰ対策のおすすめ問題集
共通テスト情報Ⅰについてはまだ問題集も少なく何を使えばいいのかわからない高校生,受験生も多いと思います。以下ではこの点について解説しました。
学校で配布された問題集がある受験生
学校の授業などで使っている問題集があるならそれを使うのが最も効率が良いです。その問題集に特別問題があるという場合ない限り、その問題集をしっかりとやりこみましょう。あえて別のものを使ったり、何冊もやる必要はありません。
問題集がないという受験生
「高校の情報1が1冊でしっかりわかる問題集」です。ページ数150ページ程度で、見開き左が要点まとめ、見開き右が問題演習となっています。情報の教科書が150ページほどであることを考えると知識はギュッと半分ほどに要約されており、インプット効率が高い。問題も豊富でアウトプットによる知識の定着も図れる。説明は簡素なので、わからない箇所は教科書を読みつつ勉強するのが現存の教材の中では1番効率的かと思います。
共通テスト情報Ⅰのさらなる勉強法と9割超への対策を得るために!
受験戦略、受験勉強計画、各科目勉強法をさらに体系的に詳細に学びたい方は
受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】
「医学部」受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】
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共通テスト情報Ⅰ含め最新の勉強法や対策については、
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