共通テスト物理の勉強法と対策
共通テスト物理の勉強法と対策では、 共通テスト自体の導入の趣旨や共通テスト問題の性質について 東大医学部/理三講師30名超「専属契約講師」集団(株)合格の天使の東大理三合格講師陣 がきっちり分析を加え、 それを前提とした共通テスト物理で9割超、満点の得点を獲得するための物理の勉強法と対策について お伝えしていきます。
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以下、このコンテンツの目次です。
【コンテンツ 目次】
【動画】共通テスト物理の勉強法と対策の全体像を簡潔にまず解説
以下は、センター試験→旧課程の共通テストへと移行される過程で共通テストの試行問題をもとに書かれた独自分析と対策、勉強法です。現在においても共通テスト対策として学べることがとても多いので、参考として残しておきます。
(2)実験結果について考察していく問題(会話文や資料問題)への対策
(3)身の回りの具体的な事象から物理法則を読み解いていく問題への対策
(3)共通テスト物理対策と2次試験・私大対策を効率的に行いたい受験生へ
令和7年度【新課程】共通テスト物理の独自分析
大学入試共通テストで物理を受験するにあたって、まず押さえておくべきは「実際の出題がどのような傾向にあるのか」という点です。公式や定理を覚えるだけでなく、限られた時間の中で正確に使いこなす力が求められる以上、過去問分析は学習の出発点として欠かせません。特に共通テストはセンター試験から形式が変わったことによって、「単純な公式暗記」では解けない場面が増え、文章や実験設定を読み取る力、グラフやデータを扱う力が問われています。
センター試験では比較的パターン化された計算が多く、練習で慣れていれば得点につながりやすい形式でしたが、共通テストでは日常的な事象や実験を題材にした問題が増え、単なる知識の確認にとどまらず、状況を理解してモデル化する過程が重視されています。したがって、従来以上に「問題文を正しく読む力」や「物理現象を自分の言葉で説明できる力」が不可欠です。こうした変化は一見難易度を上げたように見えますが、裏を返せば、基礎知識を正しく運用できているかを試す試験となったと言えます。つまり、知識偏重型の対策から、思考過程を意識した対策へと学習の軸足を移す必要があるのです。では、こうした観点を踏まえた上で、最新年度の問題をみていきましょう。
2025年度の共通テスト物理は、昨年度と同様に大問4題構成で出題されました。第1問は小問集合で、力学・熱・電磁気・原子といった主要分野からバランスよく配置されており、第2問は力学、第3問はAが熱力学、Bが波動、第4問は電磁気と、物理全範囲からまんべんなく問う形式でした。すべて必答であるため、どの分野も苦手を残さず対策する必要があることが改めて明確になりました。
全体的な特徴としては、例年に比べて設問数が増加しており、時間的な余裕はやや減少しました。特にマーク数や組合せ問題が増えたことから、細かい計算や論理の積み重ねを正確にこなす力が求められました。分量自体は過度に重いわけではありませんが、一定のスピード感を持って進めないと時間切れのリスクがあり、受験生にとっては負担感が大きくなったはずです。
出題の内容を見てみると、従来の「グラフや実験を題材とした思考問題」も存在しますが、今年は理論的な計算を通して結論を導かせる問題が増えていました。いわば二次試験に近い要素が強まったともいえ、公式の丸暗記ではなく、物理法則を組み合わせて筋道立てて考える力が試されています。加えて、グラフの読み取りや誤差の見積もりといった探究活動的な要素は減少し、第2問の単振り子に関する問題がほぼ唯一の代表例となっていました。
難易度としては昨年度よりやや難化したと評価できます。初見の題材や特殊な設定は少なく、基本法則の適用で十分対応できる問題が多かった一方で、計算を省略せずに丁寧に進めないと選択肢を絞り込めない形式が増えていたためです。正答率は単純な知識ではなく論理的処理のスピードに左右されたと考えられます。
また、第3問がAとBに分かれて独立した問題として出題されたのは2021年以来のことです。熱力学では気体の状態変化を扱い、波動では2波源干渉を題材にしていました。分野としては典型的ですが、場面設定を丁寧に読み取る必要があり、慣れていない受験生は時間を取られやすかったでしょう。一方、第4問の電磁気では導体棒やコイルの自己誘導など、学習が不十分な人が多い分野も出題され、やや差のつきやすい構成となっていました。
今年度の共通テスト物理は「知識を当てはめる」試験から「知識を使って筋道を立てる」試験へと一層シフトしたといえます。分量は増えても極端に難解な問題は少なく、基本事項を深く理解していれば十分に戦える内容でした。やはり受験生にとっては、ただ典型問題をこなすだけでなく、最新の出題を分析して傾向を把握し、そのうえで計算力と論理的な処理能力を高めていくことが、今後の対策の軸となるでしょう。
共通テスト物理の各設問に対する勉強法
令和7年度の共通テスト本試験の分析からも明らかなように、物理では幅広い分野からの出題に加え、基本事項を土台にして論理的に展開する力が重視されていました。単純な公式の適用ではなく、問題文の状況を的確に読み取り、法則をどう組み合わせるかを考える思考力が得点の鍵となります。では、この出題傾向を踏まえ、どのように勉強を進めていけばよいのかを、大問ごとに見ていきましょう。
第1問 小問集合
まず第1問の小問集合は、力学・熱力学・電磁気・原子といった広い分野からの総合問題でした。問ごとに扱うテーマが異なるため、知識を断片的に覚えるのではなく「法則の意味や成り立ち」まで理解しておくことが重要です。たとえば、気体の状態変化ではボイル・シャルルの法則を式として暗記するだけでなく、「圧力や体積、温度の関係がなぜ成り立つのか」を自分の言葉で説明できるようにしておくと応用が利きます。さらに、3力の合成のようにあまり見慣れない問題に直面しても、基本に立ち返って順を追って整理できれば対応可能です。学習の際には典型問題集を繰り返して基礎を固めるだけでなく、章末問題や過去問を通じて幅広い分野を一通りカバーしておくことが大切です。
第2問 力学
続く第2問の力学は、単振り子を題材とした探究活動が中心でした。計算力はもちろん必要ですが、むしろ「実験的な場面において何を測定し、どう誤差を減らすか」といった探究的な視点が重視されています。したがって、誤差の見積もりやグラフの扱いに慣れておくことが有効です。学校で行う実験やプリントを軽視せず、測定値を整理したり誤差を考察したりする練習を普段から心がけましょう。単振り子や重力加速度に関する典型的な計算は確実に押さえ、そのうえで「赤道と極での重力加速度の違い」のように、教科書の欄外や図表に記載される補足事項にも注意を払うと、より得点に結びつきやすくなります。
第3問 熱力学と波動
第3問の熱力学と波動は、多くの受験生が苦手としやすい分野ですが、攻略のカギは基礎をいかに深く理解しているかです。Aの熱力学では、pV図やTV図を読み取って状態変化を考える力が求められました。ここでは「熱力学第一法則をどうエネルギー収支として解釈するか」が肝であり、単なる公式暗記に留まらない理解が不可欠です。Bの波動では、2波源干渉や位相差をテーマにした設問が登場しましたが、与えられた条件を丁寧に式に落とし込めれば難度は高くありません。波の伝わり方や強め合い・弱め合いの条件を図に描いて整理する練習を積むと、定性的な理解が定着し、初見の設定でも対応できるようになります。
第4問 電磁気
第4問の電磁気では、導体棒やコンデンサー、コイルといった要素を含む回路問題が出題されました。特に自己誘導や過渡現象は受験生が学習不足になりやすい分野であり、苦手意識を残すと大きな失点につながります。指数関数的な時間変化やエネルギー収支をグラフで理解することを重視し、教科書レベルで軽く触れられているだけの内容も演習書を通じて補強する必要があります。また、電場や磁場の方向、電流の流れる向きなど、右手・左手の法則を用いた作図を習慣化しておくことが、正答率を高める有効な対策となります。
総括
総じて言えるのは、今年度の共通テスト物理が「基礎事項を正しく理解し、それを状況に応じて応用できるかどうか」を問う内容であったという点です。教科書や典型問題集で基礎を徹底し、さらに共通テスト形式の過去問や模試を通じて、長い問題文から必要な情報を抜き出し、グラフや実験設定を整理する練習を積むことが不可欠です。特に実験を扱う設問は毎年出題されるため、学校での実験や演習課題を「なぜこの方法をとるのか」「誤差の要因は何か」と考えながら取り組むことが最善の準備になります。こうした学習を重ねることで、単なる暗記に頼らず、共通テスト特有の長文・実験型問題にも安定して対応できる力が養われるでしょう。
共通テスト物理の時間配分とマーク形式への対応
共通テストの物理を解く際に多くの受験生が悩むのは、知識不足そのものよりも時間配分やマーク式ならではの対応です。出題内容は教科書や標準的な問題集の範囲に収まっていますが、設問数が多く、文章やグラフを読み解く問題が含まれているため、思考の時間を取られてしまい、気づけば試験終了が迫っているという状況になりがちです。そのため、限られた60分をどう配分するかを意識して対策を行うことが欠かせません。
時間配分
時間配分については、大問ごとの特徴を踏まえて戦略を立てる必要があります。第1問の小問集合は数は多いものの計算自体は軽めなので、15分以内で解き切るのが理想です。ここで時間をかけすぎると後半に余裕がなくなります。第2問や第3問は実験や探究活動に基づく設問が多く、グラフの解釈や文章の整理に時間を取られるため、それぞれ10〜12分を目安にするとよいでしょう。最後の第4問は比較的典型的な計算問題が中心なので、残り時間を見ながら安定して得点できるようにしておきたいところです。全体として、各大問をほぼ均等に進めつつ、難問に行き詰まった場合は早めに見切りをつける練習が必要です。
マーク形式への対応
マーク形式への対応についても工夫が求められます。共通テストは選択肢問題であるため、完全に解き切れなくても「明らかに誤っている選択肢を排除する」ことで正答に近づけます。選択肢を一つずつ吟味する姿勢を持てば、途中で計算が合わなくても部分的な判断で得点を拾える場合があります。また、マークのずれは致命的な失点につながるので、解答をまとめてマークするのではなく、大問ごとに区切ってマークする習慣をつけておくと安心です。さらに、計算過程を省略せず途中式を残しておくことも重要です。見直しの際に誤りを発見できるだけでなく、選択肢と照合して答えを導く助けになります。
総括
共通テスト物理は、内容そのものは基礎的であっても「時間の制約」と「マーク形式の特性」によって難易度が上がります。知識の定着と並行して、過去問演習を通じて時間配分の感覚を磨き、マーク方式ならではの戦い方を体に染み込ませることが、高得点につながる最も実践的な対策だといえます。
共通テスト物理対策を始める時期とおすすめの教材について
物理対策を始める時期
共通テスト対策をいつ始めるべきかという問いに対して、多くの受験生が抱く不安は、「二次試験
の学習とどう両立するか」という点にあります。特に国公立志望の受験生にとって、共通テストは突破しなければならない第一関門でありながら、最終的な合否を決するのは二次試験であるため、どのタイミングで共通テストにシフトするかの判断は非常に重要です。
基本的な学習方針はあくまで二次試験に照準を合わせるべきであり、共通テスト対策をあまりに早くから始めてしまうと、二次力を養うべき時期に時間を割きすぎることになりかねません。したがって、二次試験に必要な学力を着実に積み上げつつ、共通テストへの切り替えを意識するのは、受験直前期に差しかかる12月ごろが最も自然で効率的といえるでしょう。この時期までに主要科目の土台を固めていれば、共通テスト特有の形式に慣れることに専念でき、十分に対応可能です。
おすすめの教材
教材選びに関しては、まず「共通テスト過去問集」が最優先です。過去問を解くことで、出題形式や時間配分、問題文の長さといった独自の特徴を肌で感じることができます。初めて解くときには得点よりも「形式への慣れ」を重視し、問題文から情報を素早く抽出する練習を積むことが重要です。また、センター試験の過去問にも一定の価値があります。共通テストとは形式的に異なるものの、基礎力を確認し、典型問題への対応力を磨く教材として有効です。
加えて、「共通テスト予想問題集」や「模試形式の問題集」も役立ちます。河合塾や駿台、東進といった大手予備校が発行する問題集は、本番の出題傾向を意識した良質な演習素材であり、最新の傾向を踏まえた問題を解くことで、本試験直前の調整が可能になります。ただし、あれもこれもと手を出すのではなく、信頼できる出版社のものを2冊程度に絞って繰り返すことが大切です。
最終的に共通テストで高得点を取るためには、「知識」よりも「形式対応力」が決め手となります。12月以降の短期間で効率よく仕上げるためには、二次試験の勉強で培った基礎学力を前提とし、過去問や予想問題で共通テストの形式に慣れ、時間内に解き切る練習を徹底することが最も効果的な対策です。
つまり、12月からの共通テスト対策は、決して遅いわけではありません。 むしろそれまでに二次試験に必要な力を固めておけば、形式への順応に専念できるため、 結果的に共通テストも安定して得点できるのです。 受験直前期に焦らず力を発揮するために、二次の学習を土台としたうえで、 12月からの短期集中型の対策を実行することをおすすめします。
【動画】共通テスト物理の勉強法と対策の全体像を簡潔にまず解説
以下は、共通テスト物理の試行問題をもとに書かれた独自分析と対策、勉強法です。現在においても共通テスト対策として学べることが多いので、参考として残しておきます。
共通テスト物理の試行調査データ
大学入試センターが公開している共通テスト物理の試行調査の結果を以下でまず見てみましょう。
(出典:大学入試センター公式HP)
物理問題のデータ
平均点
平成30年度物理の試行調査の平均点は37.47点です。
これに対して従来のセンター試験の平均点は
平成31年度 56.94点
平成30年度 62.42点
平成29年度 62.88点
です。
大問の構成・制限時間
[制限時間]
60分。従来のセンター試験と変更なし。
[問題選択]
センター試験では、大問1、2、3、4が全員必答で、大問5、6は選択問題。
しかし共通テストでは選択問題が廃止。
数値のマジックに踊らされるな!
以上のデータを見ると試行調査のほうが明らかに低得点であることは明らかですが、 だからと言ってこの数値のみから共通テストの難易度を捉えることは誤りなので注意してください。 この試行調査は現役高2・3年生を対象にしたものであり、 実施時点では演習不足や受験者層が低得点の一因であると考えられます。 ですので、この数値のみをもって共通テストの難度が跳ね上がると捉えることは誤りです。
的確な対策のためには、あくまで共通テストの問題の客観的性質から難易度を捉えてください。 以下ではこの観点から当塾が誇る30名超の東大理三合格講師が独自に分析を加えた 共通テスト物理の問題の性質について解説します。
共通テスト物理問題の客観的分析
以下では共通テスト物理の問題の性質について 当塾の30名超の東大理三合格講師陣が 客観的分析を加えたものを掲載します。
共通テスト物理の問題の作成方針
まずは問題作成者である大学入試センターの問題の作成方針を見てみましょう。
科学の基本的な概念や原理・法則に関する深い理解を基に,基礎を付した科目との関連を考慮しながら,
自然の事物・現象の中から本質的な情報を見いだしたり,
課題の解決に向けて主体的に考察・推論したりするなど,
科学的に探究する過程を重視する。
問題の作成に当たっては,受験者にとって既知ではないものも含めた資料等に示された
事物・現象を分析的・総合的に考察する力を問う問題や,
観察・実験・調査の結果などを数学的な手法を活用して分析し解釈する力を問う問題などとともに,
科学的な事物・現象に係る基本的な概念や原理・法則などの理解を問う問題を含めて検討する。
なお,大学入試センター試験で出題されてきた理科の選択問題については,設定しないこととする。
(出典:大学入試センター公式HP)
センター試験との違い
共通テスト物理の問題の性質~センター試験との違い~
■公式を知っているかのみを問うような出題を減少させ 問題設定や与えられた情報に応じてその場で考えさせる問題が増加
■はじめに受験生の知らないような情報を与え, それと基礎知識とを結びつけて実験結果や追加実験について考察させる出題
■数式やグラフを用いて導く問題の出題、
これまで数学で出ていたような数値の型(桁数)だけ示して,各桁の値を埋めさせる形式の出題が新出
またその実験の結果についてどうなるかを日本語で述べる問題の出題
■対話形式の問題の出題
■選択問題の廃止
共通テスト物理全般の難易度と特性を総括
以下、(株)合格の天使の30名超の東大理三合格講師のオリジナル分析の一部です。
難易度について
基礎知識・公式の単純暗記や問題⇒解法の単純暗記をしているに過ぎない受験生は 従来のセンター試験にも増して得点できない問題です。 標準・典型問題への変換が理解すべきことを理解していない受験生には困難になっています。 この意味では難度は上がったと言えますが、 二次試験でしっかり得点を獲得できる対策をしている受験生は高得点を獲得できます。
難易度をあげている原因
公式を理解せず問題パターンを暗記してあてはめていくような学習では従来以上に対応が 難しくなっているという意味での難易度アップです。 したがってそれぞれの物理現象を理解していくことがこれまで以上に重要となっており, この点で物理も他の科目と同様二次試験型の学習の重要性が高くなっています。
選択問題廃止に伴う影響
選択問題がなくなったため、従来のようにある特定の分野の勉強をしなくても良いということにはならず、 高得点を取るためには、範囲となっている全ての分野を満遍なく学習しなければなりません。
共通テスト物理勉強法の核
簡潔に結論から言うと、共通テスト物理で高得点を獲得するための勉強法としては、 基礎を固めたうえで標準問題集のマスターが最優先である。 物理の本質、物理現象、物理法則をきっちり理解することが出来ているか否か、 これが共通テスト物理では従来のセンター試験よりも問われており、 この部分の理解の差が従来のセンター試験よりも 共通テスト物理ではさらに大きく得点差になって現れてくると断言できる。
まずは基礎の理解を
センター試験では、とりあえず公式に代入すれば答えが出るような問題も多かったが、 共通テスト物理では公式の意味や細かい条件などを把握し、 実際の運動などのイメージを考えておかないと難しい問題が多い。
共通テスト物理ではセンター試験以上に物理の本質(物理現象・物理法則)を 理解しているかどうかを問う問題が増えている。 物理をちゃんと理解していない人にとっては、 確信を持って解答することのできない問題が増えたと言って良いだろう。 こういう問題は公式をいじって使ってどうこうという話ではなく、 定義をきちんと押さえていることを前提に、その定義をもとにちゃんと自分の頭で思考できないと解けない。公式暗記に終始した物理の勉強では歯が立たなくなったと言って良いだろう。
まずは定義をきっちり押さえた上で、
その定義から言えることが何かを把握することが大切だ。
仕事の定義ってなんですか?
エネルギーの定義ってなんですか?
コンデンサーの定義ってなんですか?
コンデンサーの容量の定義ってなんですか?
向心力の定義ってなんですか?
遠心力の定義ってなんですか?
電位の定義ってなんですか?
など挙げ出したらキリがないが、
こういう基礎的な事項を押さえることがまず問題演習よりも優先されると言って良いだろう。
基礎的な事項を頭に入れた上で、問題演習を行うことにより、
定義や定義から導き出される諸定理を自分なりに解釈、咀嚼することが重要だ。
実験結果について考察していく問題(会話文や資料問題)への対策
まず基礎を固めることが最重要であることは当然として、 その固めた基礎的な力をもとに、実験結果について考察していく必要があり、 その導出の過程を思考する能力が問われている。 この力は普段の物理の勉強の際に、ただ答えを求めるだけでなく、 その答えに至るまでの過程をしっかり考えることが大切である。 ただ公式を暗記してあてはめるだけでなく式としてどういう意味を持っているのかを考えながら用いて、 なぜこの場所で公式を用いているのかを常に意識しておくことが大切である。 実験に関する問題に対しては、どのようなことが起こるか問題からイメージすることも大切である。 問題集の問題などを実際にどのようなことが起きるのかと想像しながら問題を解くと 実験を考察する問題になれることができるだろう。
身の回りの具体的な事象から物理法則を読み解いていく問題への対策
見知らぬ現象を読み解かせる問題は一見難しそうだが、 実際に問題を解くのに必要な知識は基礎を固めたうえで 標準問題集一冊をきっちりマスターしていれば身に着けている知識の範囲にすぎない。 見かけに騙されず、解答に必要な情報を読み解く力が要求される。 今まで以上に基礎を固めたうえで標準問題集一冊をきっちりマスターするという 二次試験に向けた勉強が実を結ぶ試験になるだろう。
選択問題廃止に伴う対策
従来のセンター試験では、2つの選択問題のうち片方は、 多くの受験生が苦手とする原子分野が毎年出題されていました。 そのため原子分野を捨てて、もう一方の大問を解く受験生が多かったと思います。 しかし、共通テスト物理で選択問題が廃止されたとなると、 実際の物理学と最も関連の深い原子分野の問題が必答問題として出題される確率は 非常に高いといって良いでしょう。 したがって、今までは疎かにされがちだった原子分野の勉強を怠ってはなりません。
共通テスト物理に必要となる特有の対策
今まで述べてきたように共通テスト物理対策として最も大事になるのは標準問題集レベルまで しっかりマスターすることです。 そのうえで、共通テスト物理特有の対策として 特に気を付けるべきこと、 二次試験では直接的には問われない問題への対策について以下に記します。
物理的な現象や性質に関する知識を問う問題への対処
物理的な現象とか性質に関する知識を問う用語問題や定性的問題は共通テストでも 従来のセンター物理同様出題されます。 定性的な問題は試行調査問題を見る限り共通テスト物理ではむしろ増えています。
従来のセンター試験の問題で言えば、たとえば、なにか現象が与えられて、 「この現象に最も関連している性質を答えなさい」とか、 エネルギーの変換に関して、「このエネルギーは、電気エネルギーなのか化学エネルギーなのか」 といったような知識を問うてくる問題については、 従来のセンター物理の過去問を利用して知識の穴埋めをしていくのが一番効率がいい方法です。
こういう知識を問う問題とか、物理的性質に関する問題というのは、 だいたいよく出題される分野というのが決まっています。 たとえば光だったら「その現象は干渉なのか屈折なのか」、 音波だったら「うなりなのか共鳴なのか」というようにだいたい決まったところが問われます。
ですので従来のセンター物理の過去問を通してよく問われるところというのを確認して、 そしてそれを間違いなく答えられるようにしておけば、新しく問題が出た時も答えられる。 つまり、過去問を通して問われやすい物理的な性質について確認する、 そしてそれを教科書や参考書で復習して理解しておく、ということが大事です。
たとえば他にも、箔検電気とか電流の向きに関する問題「どっちに流れるのか」とか、 あとはレンズの問題「像はどの向きにできますか」とか 「レンズを半分隠すと、像の明るさはどうなりますか」みたいな感じで、 物理量を答えさせるのではない定性的な問題。
そういった問題も本質的には知識の問題です。 つまり、物理的な現象とか物理的な性質を正しく理解できているか、 ということをチェックする問題です。やはりそういった定性的な問題に関しても、 よく問われるところというのは限られているので、 過去問で確認し、教科書や参考書で改めて、基本から復習するようにしてください。
マーク形式になれる
マークシートを塗りつぶすのは思っている以上に時間がかかりますし、 欄をずらしてしまう恐れもあります。これは問題を解く中で慣れていきましょう。
時間配分対策
共通テスト物理の制限時間内に問題を処理しきることが出来るかは物理現象等の理解度に最も影響されますが、 この点も含め時間配分対策としても常に理解のブラッシュアップを心がけましょう。
共通テスト物理対策はいつから?適切な開始時期
従来のセンター試験の勉強法として巷には誤った勉強法が横行しており、 センター対策重視でセンター後から二次試験対策を始めるという対策をとってしまっていた受験生もいます。 しかし、共通テスト物理はセンター試験よりもより本質的な理解、二次試験に近い能力が求められる試験 になることから センター試験時代にも増して普段の物理の勉強の軸は二次試験対策に置くべきであり かつこれが共通テスト物理で高得点を獲得するために最も有効な対策となります。
早い段階で一度共通テスト過去問(共通テスト過去問が一定程度蓄積するまでは試行調査問題も) に目を通すなどをして傾向を掴んでおくことは必要ですが、 本格的な対策としては、標準的な問題集を一通りやってから、したがって10・11月頃から が一般的な受験生の目安となります。
以上の点は、従来から当塾が一貫して主張してきている、 「センター重視の勉強ではなく基礎標準知識をまずきっちりマスターすることが重要」 というブレ無き方針にも合致するものです。 受験物理の本質的理解の何たるかを的確にわかっているならば試験制度が変わろうが 求められている本質は不変であり、 したがって受験戦略や勉強法の核など変わることなど決してないのです。
共通テスト物理にセンター過去問は使える?
上で述べた通り共通テストでは用語問題や定性的な問題が出題されるのでその演習問題として 従来のセンター過去問はよい教材です。
時間をはかって本格的な演習をする際には、従来のセンター過去問を制限時間そのままで使うのではなく、 50分など短い時間設定にして負荷をかけて用いるとよい。 共通テスト物理では従来のセンター試験よりも思考する問題が多いことからこのような対策が有効になる。
共通テスト物理対策と二次試験・私大対策
共通テスト物理では二次試験・私大試験の物理と違う形式の問題に特に注意するようにしてください。 二次試験で物理を受験する受験生は二次試験の物理の問題との違い、 比較という観点から共通テスト物理の対策をしていくとポイントが明確になり、 共通テスト物理9割超、満点への対策がしやすくなります。
※ 二次・私大対策も含め物理の勉強法と対策を学びたい方は 物理の勉強法と対策も併せてご覧ください。
的確な勉強法と対策を取れれば共通テスト物理9割超・満点は確実
共通テスト物理には以上述べてきた性質があります。 従来のセンター試験以上に付け焼刃では高得点を絶対に獲得できない試験と言えます。 問題の性質から断言できることは、 的確な勉強法と対策をとった人とそうでない人の差は従来より大きく開くということです。 これには、受験生側の対策のみならず指導側の実力というものも大きく関係してきます。 以下ではこの点について触れます。
本質的理解、思考力が問われる問題の性質から導かれること
このコンテンツで説明してきた共通テスト物理の問題の性質や出題意図として 本質的理解を基とする思考力、二次試験に必要となる力がより問われている ということは認識していただいたと思います。
ここから導かれることは、共通テスト問題の分析やそこから導かれる対策や指導には 今までよりも高い実力が必要になるということです。 大学入試においては高い思考力=高い実力と言えるからです。 受験物理の本質をしっかり理解している人から本質的理解や思考、 さらにはそれを得るための勉強法や対策を得ることが出来ればそれだけで有利になります。 従来よりも「指導側の実力=指導者自身のセンター得点や二次試験得点」 が共通テストの得点に大きく影響してくることは間違いありません。
共通テスト対策では勉強の順番がより重要
従来のセンター試験では、センターで高得点をとるためにはセンター重視の勉強という巷にある 誤った勉強法に惑わされた方が多かったことは先にお伝えしましたが、 共通テストではより本質的理解、思考力がしっかり問われますので、 このような試験問題の性質を考慮できない、 していない勉強法や対策ではますます取り返しがつかないことになります。 是非、このコンテンツで述べてきた勉強法や対策の順番は理解し実践してください。
多くの受験生が踊らされる実際の自身のセンター物理や共通テスト物理の得点を明示していない(できない) 共通テスト物理の勉強法や対策と異なる本物を皆さんは手に入れています。
また、実際に受験すらしていない、もしくは実際に自身は低得点にとどまっているのに 当塾の勉強法や対策についての内容を 拝借していって「表面的に同じようなことを語る本質が伴っていない勉強法」 に踊らされることもありません。 (勝手に勉強法を拝借していっていいと思っている人間に当塾は断固抗議します。 受験生にとって害悪でしかないからです。)
これだけで皆さんは、他の受験生に大きなアドバンテージを得ています。 ただし、勉強法や対策というのは知っただけでは宝の持ち腐れです。 しっかり実践していけるか否かで共通テスト物理で高得点を獲得できる受験生と そうでない受験生にさらに分かれます。
以下では、優れた共通テスト物理の勉強法と対策を 他の受験生よりもさらに生かす方法を列挙します。
共通テスト物理対策と2次試験・私大対策を効率的に行いたい受験生へ
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