英作文で高得点を獲得するための勉強法と対策
英作文の勉強法として多くの参考書やレベルの高い参考書の例文を暗記しろ等様々なものがありますが、そのような勉強法を実践しても実際の大学入試の英作文ではほとんどの受験生が得点をもらえていないという現実があります。
英作文では多くの勉強や対策を行わなくても得点を確実に獲得できるポイントがあります。的確な英作文の勉強法と対策を知り効率的に高得点を獲得してください。
【コンテンツ目次~英作文で高得点を獲得するための勉強法と対策~】1.少ない勉強量で高得点が取れる英作文の勉強のポイント~東大理三合格講師槇~
2. 英作文で高得点を獲得するための勉強法と対策のまとめ
英作文のコツとポイントをしっかりと抑える
少ない勉強量で高得点が取れる英作文の勉強のポイント
【東大理三合格講師槇による英作文の勉強法解説】
英作文の問題には、大きく分けて「自由英作文」と「和文英訳」の2種類があります。 このうちどちらが得意かは分かれるところだとは思いますが、得意な人と苦手な人の差が大きいのは「自由英作文」でしょう。 自由英作文は、与えられた課題やテーマをもとに英語で説明・紹介をするという問題です。以下では自由英作文を苦手とする人と得意とする人の勉強法を見ていきます。
英作文が苦手な人の取り組み方
自由英作文を苦手とする人の取り組み方を見てみると、まず書くことを日本語で考えてから、それを英語に直そうとして、訳が出来ずに詰まってしまうという人が多いようです。
たとえば「あなたの今までの人生で一番嬉しかったことを~語以内で説明しなさい」という問題が出たとします。 すると苦手な人は、自分の半生を律儀に思い返して、嬉しかったエピソードを書きだそうとしてしまいますが、実はこれが泥沼にはまってしまう原因です。 なぜなら、実際の出来事というのは複雑な事情がからみ合っていることが多く、その背景をどこまで説明すればよいか考えなければなりません、英語でどう表現するのかわからない物・事が関係するかもしれません。
よく言われることですが、自由英作文にしても和文英訳にしても、英作文でまず大事な事は、 「自分の知っている表現しか使わない」ことです。 きれいな訳をつくろうとして、無理して難解で見たことのない表現を使おうとすれば、減点される可能性が高くなります。 ぴったりな表現が浮かばないときは、多少稚拙な文になったりニュアンスが違ってしまっても、見知った表現だけを使った英文のほうが点数は高くなります。
このことを考えれば、課題の内容そのものを真剣に考えてしまうのは、時間もかかりますし、きちんと表現できるかもわかりませんから、得点には結びつきにくいです。
英作文が得意な人の取り組み方
自由英作文が得意な人は、上の問題にどう取り組むのでしょうか。
得意な人はまず、自分が表現しやすい出来事を考えます。現実に起こったかどうかは関係有りません。 面接ではないのですから、本当のことをいう必要はありませんし、個性を発揮する必要もありません。 悪い言い方をすれば「でっちあげ」になりますが、この「英語で表現することを前提に解答の内容を考える」ことが自由英作文では大切なポイントになります。
例えば「今通っている高校の入試に受かったこと」などは表現しやすそうです。これに補足などを加えて字数を稼ぐにしても、表現しやすかどうかによって内容を考えます。 「受かるために一生懸命勉強した」「友達がそこに行きたいと言っていたから自分も行きたいと思った」などは英語に直いのでこれを加えます。
「合格発表の日はお祝い会をした」は、普通は「合格発表」の英訳などわかりませんから「自分が試験に受かったと知った日」と言い換えて十分表せます。「お祝い会をした」も、「友人と互いに祝いあった」とすれば表せます。 (ちなみに合格発表:examination result announcement お祝い会を開く:hold a celebration)このように表現しにくい内容を表現しやすいよう言い換えることも大事です。
以上のようにして、自由英作文ではまず日本語の内容を考えて英語に直すのではなく、英語で表したものを考えてから内容を作ることを心がけましょう。
英作文で高得点を獲得するための勉強法と対策のまとめ
英作文のコツとポイントをしっかりと抑える
以上述べてきた英作文のコツとポイントをしっかりと実践することが出来れば英作文で高得点を獲得するために多くの難しい表現を覚えたり、特殊な表現を覚えたりする必要はないことがわかると思います。
これによってあなたは無駄な英作文対策を知る必要がなくなり多くの英語の勉強時間を節約できます。そして何より本番の英作文問題できっちりと得点が出来るようになります。
英作文のベースとなる例文集(英作文基本300選―英語的発想の日本語をヒントにして覚える (駿台受験シリーズ)等)や問題集(基礎英作文問題精講 等)を1冊学習したらあとは上記ポイントとコツを過去問演習で実践できるように訓練すれば英作文問題で十分な得点が獲得できるようになるのです。
英語の要約問題のところでも触れましたが高得点を獲得するには以上の点に意識をおいて英作文の勉強に取り組むことがまず第一に重要です。そしてもう一点非常に大事になってくるのが客観的にしっかりと評価を受けるということです。
できるだけ自身の客観的受験結果が伴っている人に添削指導を受けてください。しっかりとポイントを押さえていてきっちりとした受験結果を出している人に頼めれば得られるもの、勉強にかけなければならない時間や労力=勉強効率には雲泥の差が出ます。
以上は著書「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】からの一部抜粋です。
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