【医学部受験】物理勉強法と対策を東大医学部講師30名超が分析

医学部物理の勉強法を全国の受験生の皆さんへ




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2020年9月26日:共通テスト完全対応

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物理勉強法と対策を東大医学部講師30名超が分析
東大医学部講師30名超を擁する(株)合格の天使が
医学部絶対合格を期す受験生にお贈りする
医学部に合格するための物理勉強法受験対策

医学部受験に必須となる物理勉強法


医学部受験において理科科目の得点は合否を分けます。 理科を重視している医学部もたくさんあります。 理科科目として物理を選択した場合、物理の科目特性からして、 物理を得意科目にできれば確実に安定して医学部物理で高得点を獲得できます。 物理を得意科目にする方法について、 当塾が誇る、受験物理を極めた東大医学部(理三)合格講師30名超による 医学部物理を攻略するための勉強法と受験対策についてお伝えしていきます。

このコンテンツを、全国のすべての医学部の試験問題を分析し13パターンに分類し勉強法と対策、勉強計画を記した当塾の著書 「医学部受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】と併せてご覧いただき実践していただければ、 医学部物理を得意科目にして的確な対策を得て医学部合格可能性を最大限にまで高めていただけます。

【コンテンツ目次】

1.医学部受験生が誤解している物理の入試問題の捉え方

2.医学部物理の入試問題の難しさには2種類ある

3.医学部受験であろうが物理の学問としての性質は不変

4.物理の受験基礎レベルの勉強法

5.医学部合格者の基礎段階の勉強法の共通点

6.教科書レベルの物理参考書

7.受験標準レベルの物理勉強法

8.物理受験標準レベル学習段階での医学部合格者の共通点

9.物理力を身に着ける基礎~標準レベル問題集

10.過去問演習段階の物理勉強法

11.医学部受験生が特に注意すべき受験対策

12.物理の難関医学部受験対策

13.難問医学部対策としての物理問題集

14.鉄壁な医学部受験対策をとるために必要となる知識




医学部受験生が誤解している物理の入試問題の捉え方


「医学部は難関だ→だから物理が難しい→物理で高得点をとるためにレベルの高い問題集をこなさなければならない」、 このようにもしあなたが考えているとしたら、あなたの医学部合格可能性は著しく低いです。たしかに医学部は難関です。しかし、あなたの志望校の物理の入試問題が難しいこととは必ずしもイコールではないのです。この部分を誤解してしまうと物理の勉強法や対策を誤ってしまいます。

医学部受験の物理対策として何をどこまでやるべきかは、
1.志望校の物理の問題のレベル・性質
2.あなたが全教科で合格最低点を超えるために物理でとるべき目標点
3.他科目との兼ね合いで残されている時間
これらすべてを考慮して決まるのです。

医学部が難関だからとか、難関医学部を受験するからと言って 闇雲に難しいことをやろうとすることは避けましょう。 この視点をまず持つことが医学部合格への第一歩です。

医学部物理の入試問題の難しさには2種類ある


この点も多くの医学部受験生が勘違いをしている部分です。 医学部物理の入試問題の難しさには2つの種類があるのです。 この部分を正確に認識できていないと誤った勉強法をとってしまいます。 以下ではこの難問の2分類について解説します。

合格の天使オリジナルロジック「試験問題の3類型」「難問の2分類」理論


当塾の著書、
「医学部」受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】
に掲載している当塾のオリジナル理論である
「試験問題の3類型」「難問の2分類」「一般化脳理論」「得点脳理論」
について特別公開します。

言うまでもないことですが、これは当塾のオリジナル理論で著書内容の核心に関連するバリバリの著作権保護内容です。 指導関係者の無断使用・無断引用・剽窃を固く禁じます。

「試験問題の3類型」と「難問の2分類」

合格の天使オリジナルロジック
☞【試験問題の3類型】理論

◎第1類型
受験基礎標準知識がそのまま問われている問題
※教科書や受験基礎標準問題集にある知識やパターンをそのまま 素直に当てはめれば対処できる問題

◎第2類型
高校履修範囲の基礎知識、定理、公式をもとに、一定の問題分析力、 論理的思考力、論理的表現力を問う問題
※出題の元ネタ(背景)が大学範囲以上であっても、 解くために 必要な知識自体は高校履修範囲内であるものを含む
「第2類型易問題」:一ひねりだけで典型問題になる=壁がひとつだ けでそこから後はすらすら解ける問題
「第2類型難問題」:テクニックが組み合わさった問題=式変形など でも難しいところがある=壁が何個もある問題

◎第3類型
高校履修範囲を超えた知識・定理・公式が前提となっていてその知 識をあらかじめ有していないと解答が 不可能な問題 ・非常に奇抜な発想を必要とする問題
細かい知識・マニアックな知識を要求する知識問題

合格の天使オリジナルロジック
☞【難問の2分類】理論

大学入試の難問には第2類型の難問(得点可能な難問)と第3類型の難問(得点できない難問)がある。

【理論から導かれる帰結】
第3類型の問題は受験対策でも本番でも一切かかわる必要がない。 第3類型の問題は切り捨てろ!

以上を前提に、以下をじっくり読んでいってください。 お伝えしている本質を掴んでいただくことが出来ると思います。

なお、ここでは簡潔な説明にとどめましたが、当塾のオリジナル理論である「試験問題の3類型」「難問の2分類」「一般化脳理論」「得点脳理論」は物理のみならず 理科の他教科や数学を効率的かつ確実にマスターするために必須となる秘策です。

何が何でも医学部に合格したい受験生や高校生の皆さんは、上記オリジナル理論と 圧倒的受験結果に実証された受験戦略・勉強法を網羅的に掲載した

「医学部」受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】▶

を是非手に入れてください。

医学部物理の難問2つの正体


前項で合格の天使オリジナルロジック「試験問題の3類型」「難問の2分類」理論をご覧いただいたのですが、医学部物理の入試問題の難問もこの「難問の2分類」に当てはまります。 というよりも、医学部物理の入試問題ではこの傾向が著しいと言えます。

単科の医科大学や私大医学部の物理の入試問題は上記でご説明した第3類型の問題が出題されていたりするところもあります。これに対して、一般的に物理が難しいとされる東大や旧帝大医学部の物理の入試問題は「第2類型の難問題」で構成されている場合がほとんどです。(年度や大学によって例外は当然あります。この点の対策の詳細は後述します。)

難問に対する区分けの認識を持ってください


まず皆さんの意識として植え付けてほしいのは、難問と言えでも大きくは2種類あって、 得点をとることが可能な難問とはじめから相手にするべきではない難問があるということです。 この部分の認識がないと物理の勉強法を大きく誤ってしまいます。

わかりやすく現実を示すと、たとえ物理の一番難しいレベルの問題集をどんなにこなそうが第3類型の問題を解けるようにはならないということです。 もしあなたの受験する医学部の入試問題が第3類型の問題と第2類型の易問題で構成されていたとしたらあなたがとるべき最も効率が良い物理対策はどのようなものでしょう?

答えは、物理公式を理解し、ごく標準的な問題集で公式の適用の仕方を学ぶことを繰り返せばいいだけです。難度の高い問題集などこなす必要は一切ないのです。 こういった分析によってどれだけ無駄な勉強が省けるかを考えてください。 物理に余計な時間を費やすことが無くなるだけでなく、他の教科に時間を回せるのです。 医学部合格可能性は格段に上がります。以下ではこの点も踏まえ具体的な物理勉強法と対策についてお伝えしていきます。

医学部受験であろうが物理の学問としての性質は不変


医学部物理であろうが、物理という学問の本質や性質は不変です。 的確な物理対策をしていくにはまずこの物理の学問としての客観的事実を捉えることが大事になります。

物理という科目はほかの科目とは違った性質を持っています。 そもそも、科学は数少ない原理で自然現象をすべて解説し、 予測を可能にすることを目的にしてきた学問です。

物理学(古典物理学)はかなり完成された分野です。 ですから、高校生であっても数少ない原理を理解し、 使えるよう訓練することで、制限がついた問題という中限定ではありますが、 自然現象を理解し予測できるということなのです。

これは化学とは違っています。化学は理論が難しく、 根本的な理論まで高校生が立ち入ることはなかなか難しいので、 どうしても多くの公式を覚え、暗記しなければならない事項もたくさんあります。

このような学問としての性質があるために、 物理は覚える事項は本当に少ないのです。 大切なのはその覚えた事項をどう使っていくかを学ぶことになってきます。

物理には以上の性質があるので、物理の勉強はまず公式を理解し、 その次に問題を解いてその公式をどこでどう使うのかを学んでいく必要があります。 はじめはなかなか点数がとりにくい科目ですが、きちんと問題をこなしていけば、 かなりの高得点がとれる科目です。 逆に、公式がおろそかであると、問題を解くことはできません。 基礎がより大切な科目だともいえます。

物理の受験基礎レベルの勉強法


ここでは日本最難関医学部合格者である当塾、 東大医学部(理三)合格講師陣の書下ろし記事の一部抜粋を掲載しますので 物理の基礎レベルの勉強として何が大事なのかを考えながら読んでいってみてください。

典型的な物理現象のイメージをつかむ


物理には、力学、電磁気、波動、熱力学、原子の5つの分野があります。 基本的にそれぞれの分野は独立していますが、力学は他の分野の基礎となっているので、 物理基礎、物理の枠にとらわれず、理系ならば力学は最後まで勉強する必要があります。

まず、教科書と教科書傍用問題集を使って、基本公式の確認と基本的な物理現象を理解して行きます。 ここで大事なのは、典型的な物理現象のイメージをつかむことです。 なぜ問題になっている現象が起こるのかきちんと理解しながら進める必要があります。
以上、「地方公立高校⇒東大医学部(理三)現役合格講師 柳生(センター試験871/900)」

物理公式の導出と問題演習


物理では様々な公式が出てきます。それらの導出はなるべく自力でできるようにしたいです。 最終的には導出の全体像を手で覚えて自然に再現できるようなレベルまで到達 できるとよいでしょう。その為には公式類はなるべく手で式変形を書き写しながら理解していくことが 必要になります。 自分で導出を追い、理解することで使い方や意味がより深く理解できます。

また問題演習も一定量必要です。 結局周りの現象の記述の為に公式とかがあるのでどのように説明されるのか 実際に問題を解いてみて把握していく必要があると思います。

物理のいろいろな概念は実際の物理現象を記述するために考えられたものです。 ですから問題を解いて、実際の現象での法則の現れ方、公式の有用性を知ることで理解が深まると思います。これらを組み合わせて学習していけば効率よく理解を深められるでしょう。
以上、「地方公立高校⇒東大医学部(理三)現役合格講師 安藤(センター試験877/900)」

教科書を読んだら簡単な基本問題を解く


物理のはじめの段階の学習は、ひとつひとつの単元の基本的な事項をしっかり理解することです。 教科書を読み、わかった気になったら簡単な基本問題を解いてみて自分が本当にわかっていたかを確認 してみましょう。 問題を解いてみると自分の理解が不十分だったことに気づいたり、新しいことに気づいたり、 知識を定着させたりすることができます。基本的な問題が多く載っている問題集で もっと練習を積んで基本を固められればなおいいと思います。
以上、「地方私立高校⇒東大医学部(理三)現役合格講師 岡元(センター試験844/900)」

医学部合格者の基礎段階の勉強法の共通点


以上、当塾、東大医学部(理三合格)講師陣の物理の基礎段階の勉強法の書下ろし記事の一部抜粋を掲載してきましたが、当塾合格の天使には東大医学部講師が30名以上在籍しています。物理の勉強法記事はご紹介しているものにとどまらず沢山あるのですが、全員に共通している物理の基礎段階の勉強法というものがあります。

・基本公式の確認と基本的な物理現象を理解する過程で典型的な物理現象のイメージをつかむこと

・物理の様々な公式の導出はなるべく自力でできるようにするために公式類はなるべく手で式変形を書き写しながら理解していくこと

・インプット段階でも実際に問題を解いて、実際の現象での法則の現れ方、公式の有用性を知ることで理解すること

以上の点です。

この部分は逆に物理を苦手としている受験生が徹底していない共通点でもあります。 物理を得意科目にするために是非、上記の3点を物理の基礎習得段階では意識してください。

教科書レベルの物理参考書


現役生は、学校の授業があるので教科書やその傍用問題集で理解をしていくのが最も効率的と言えます。 ただ、物理が苦手、授業に後れを取ってしまったという場合や教科書や授業が分かりずらいという場合は 以下の教科書代わりの参考書を独学で読み進めていくとよいでしょう。

『橋元の物理をはじめからていねいに』(ナガセ)


教科書から受験問題に出そうなところを絞って、詳しく説明してくれています。 イラストもおおく、わかりやすいです。独学で教科書を読み進めるよりは、 これを使った方が理解がはかどると言えます。

「力学編」「波・波動・原子編」「電磁気編」に分かれています

受験標準レベルの物理勉強法


標準レベルの物理勉強法についても、まず日本最難関医学部合格者である当塾、 東大医学部(理三)合格講師陣の書下ろし記事の一部抜粋を掲載していきます。 共通点を発見してください。

問題を解くことで公式の使い方の理解を深める


名門の森や物理重要問題集などの演習系の問題集を進めて行きます。 やや複雑な問題を解くことで、基本公式の使い方の理解が深まることがあるので、 力学の学習が終わったら、他の分野の学習と並行して、力学の演習を進めることをお勧めします。 この段階でも重要なのは、物理現象の理解です。 初見では複雑な現象に見えても、我慢して定義通りにきちんと式を立てて行くことを意識しましょう。 以上、「地方公立高校⇒東大医学部(理三)現役合格講師 柳生(センター試験871/900)」

各公式の本質的理解を目指す


この段階では各公式の、ある程度本質的な理解を目指します。 つまり、各公式に対し、色々な見方、解釈の仕方を学び、それなりに自然に使い分けられるようにします。問題集を使って演習します。問題は数値でなく文字で条件を与えるものの方がよく、またシンプルな設定の方がいいです。 適宜、以前のステップで使っていた参考書に戻り定義などを確認してください。
以上、「地方公立高校⇒東大医学部(理三)現役合格講師 安藤(センター試験877/900)」

物理の問題の解き方のステップを学ぶ


基本的な問題が解けるようになった後は、発展的な良問が集まった問題集に取り掛かります。 物理の問題のほとんどは、難しくなってもやることは同じです。 難しい問題の多くは簡単な問題よりも基本的な要素が多くつまっていて式が多くなるだけで。 問題集を何周かして良問(良問の多くはは典型的なパターン問題)にふれ、 すらすら解けるようにしていけば過去問レベルの問題も解けるようになります。

問題を解くと、物理の問題の解き方のステップがわかるようになり、 自然に解くスピードが早くなって行きます。計算スピードを無理にあげなくても、 悩む時間が短くなれば、試験時間内に解ききれるようになります。 問題に解けるようになってきたら素早く解くことも意識していくと良いと思います。
以上、「地方私立高校⇒東大医学部(理三)現役合格講師 岡元(センター試験844/900)」

法則の意味を正確に理解


力学の問題や電磁気の問題はよく物理法則を使います。 この法則の意味を正確に理解することが正確に解くためのカギになってきます。 法則同士の有機的な連関を把握していくことも、より理解を深くしていくために必要だと思います。

具体的には、問題が解けなくて解説を見るとき、まず式を追って確かめることが重要ですが、 次に「なぜそのタイミングでその法則や式変形が必要なのか」というイメージを湧かせる必要があります。解ける人は必要な法則がある程度スムーズに自然に出てきます。 それは、問題演習を積み重ねることで無意識的に今まで見た状況や解法と現在みている問題を 結び付けることができるからです。その無意識的な「解ける人が『解ける』ステップ」を自分なりに考えて解法の必然性を探っていくこと、そのような視点を持つこと自体が今まで漫然と問題をこなしてきた態度から抜け出す一歩になるかもしれません。
以上、「地方私立高校⇒東大医学部(理三)現役合格講師 江尻(センター試験868/900)」

物理受験標準レベル学習段階での医学部合格者の共通点


当塾、東大医学部(理三合格)講師陣が標準レベルの物理勉強法の書下ろし記事の中で書いていることに着目してください。 柳生が「やや複雑な問題を解くことで、基本公式の使い方の理解が深まる」と言い、 安藤が「この段階では各公式の、ある程度本質的な理解を目指します」と言い、さらに安藤が続けて「適宜、以前のステップで使っていた参考書に戻り定義などを確認」と言っています。 この意味するところは、基礎レベルの段階の勉強では物理の定理や公式の完全理解は不可能であり、この標準レベルの物理の勉強で適宜基礎に戻りつつ基礎を補っていくということを意味しています。

さらに、「問題を解くと、物理の問題の解き方のステップがわかるようになり」と岡本がいい、 「法則の意味を正確に理解することが正確に解くためのカギ」「解ける人が『解ける』ステップ」を自分なりに考えて解法の必然性を探っていくこと」と江尻が言っているのは、この段階でもアウトプット→分析を加えていくことで物理の問題が幅広く解けるようになっていくことを意味しています。

物理を得意科目にした人たちは、標準レベルの問題集の勉強に際しても常に物理の基礎である定理・公式・法則の本質的な理解を意識して、かつ問題を解くステップを意識しているということです。

物理力を身に着ける基礎~標準レベル問題集


勉強法部分でお伝えしたことの再確認になりますが、 「物理は公式を覚えてもそれを実際の問題の中でどう使うのかという点が難しい」のです。 したがって「問題の中での使われ方を含めて公式を理解・記憶していくことが重要」になります。 この点から物理において問題演習は非常に重要であり、 この「問題の中での使われ方を学ぶ」のがこのレベルの問題集を用いた問題演習の目的です。

『物理のエッセンス』(河合出版)


教科書と並行して進めていくことをおすすめします。後掲の一般的な標準問題集よりかなり基礎よりの問題集です。解説部分は分かりやすいですが、公式の導出はほとんど載っておらず、この部分で物理を理解するには不向きです。必ず教科書を併用しましょう。問題は基本となる解法を習得するのにちょうど良いレベルですので教科書を併用すれば現役生であても浪人生であっても物理の基礎を習得するのにおすすめです。

「力学・波動」「熱・電磁気・原子」に分かれています

『漆原の物理 明快解法講座』(旺文社)


参考書と問題集を合わせた形式。物理基礎と物理の範囲で全100題程度とかなり問題数が絞られていて、必須となる問題だけを効率よく演習できるメリットがあります。また解説もわかりやすいため、独学用としてもおすすめします。

『良問の風』(河合出版)


『物理のエッセンス』より少し難しめの問題集。以下に紹介する『名問の森』よりは簡単で、中間的な立ち位置の問題集である。『名問の森』 レベルの問題を習得しなければいけない人にとっては必要ないが、そこまでのレベルを必要としない人にとってこれが標準問題集の位置づけとなる。志望校の問題のレベルを物理をマスターした人に見てもらい選択すれば無駄な勉強を避けられる。

『物理基礎問題精講』(旺文社)


『物理標準問題精講』より基礎的な問題集と言える立ち位置。解説がわかりやすく、問題数が厳選されている。

『名問の森』(河合出版)


難関大学を含めて典型と言える標準問題集である。ここに載っている問題をきちんと習得すれば、受験で出題される問題のほとんどに対応出来る。問題を解く際のヒントが 書いてあるため、その部分を隠して解いていくのが良い。

少し詰まった らヒントを読んでまた考える、といったように段階的に使っていくと良い。ヒントの部分は解法の指針になるので、正解した問題についてもしっかりと読もう。解説は分かりやすいが、たまに不親切である。解答としてわかりにくいものも中にはある。実力が高い人に質問できる環境にあればさらに物理を効率的にマスターできる。

「力学・熱・波動1」「波動2・電磁気・原子」に分かれている。

『物理重要問題集』(数研出版)


標準問題集。『名問の森』とほぼ同レベルだが、問題数が多い。解説はシンプルだがわかりやすい。問題数が多いので、すべての問題をやりきるのは大変である。A問題とB問題があるが、B問題は数が少なく、 難しい。A問題だけやっても良いが、B問題もレベルは大きく違わないので、どちらもやった方がベターではある。

『物理標準問題精講』(旺文社)


標準問題集。問題数が少ないので、時間がない人向け。ただ、問題の難易度はかなり高く、東大の過去問なども多くのっている。解説は詳しいが、問題のレベルが高いので、自力で理解できないことも多い。誰かに質問できる環境が欲しい。問題によっては解けなくてもよいほどの難易度のものもある。

過去問演習段階の物理勉強法


過去問演習段階で注意してほしいことは、過去問の使い方は2つの段階があり、このどちらも重要であるということです。

1つは、知識の抜け、解放のストック不⾜を確認するため、すなわちこれは過去問を問題集として使う方法です。

もう一つは、本番での時間配分と問題の取捨選択のために過去問を使う方法、すなわちこれは過去問を本番の予行演習として使う方法です。

以下、この2つの使い方についてそれぞれ重要ポイントを解説していきます。

過去問を問題集として使う場合の注意点


この部分について地方公立高校出身→東大理三現役合格講師 岡田(センター試験844/900) の体験談をまずご覧ください。

⾼3の8⽉〜10 ⽉の間は東⼤模試を1回分75分の時間制限をつけて解いていました。 解き終わった後は解説をなんとか理解してから、時間制限を設けずに解き直しました。 しかし結果的にこの勉強の仕⽅では伸び悩みました。

理由は初めから本番と同じ時間制限をつけて問題演習をしていたからだと思います。 『標準的な問題を解けるようになる→時間をかけて過去問を解く →問題形式・傾向に慣れて早く解けるようになる』と⼿順を踏むべきだったところを焦って 『時間をかけて問題を解く』部分を⾶ばしてしまったわけです。

解けなかった問題が
⑴ ⼿が出ない難問
⑵ 標準問題だけど解くスピードが遅いから解けなかった問題
⑶ 標準問題だけど知識不⾜で解けなかった問題
のどれに該当するのか突き⽌めることができず、⾃分の課題を正確に認識できなかったのでしょう。

この経験から、過去問演習の初期段階では時間制限を設けずに解いて⾃分の課題 (=知識の抜け、解放のストック不⾜)を把握するのが良いと考えています。

過去問を本番の予行演習として使う場合の注意点


この場合の目的の主眼は本番での時間配分と問題の取捨選択にあります。 本番で1つの試験時間枠で理科2科目を解く方はここでも2科目一緒に解くべきです。 解答順や時間配分について色々ためしてください。

医学部受験生が特に注意すべき受験対策


医学部受験生の皆さんに特に注意していただきたいのが、物理の入試問題は大学によって問われる理解レベルが異なるということです。、 上記で述べてきた一般的な標準問題集を一冊こなし、過去問演習で対応力を鍛えれば十分に高得点を獲得できる出題の大学も多いです。

ですので、まず志望校の物理の過去問をしっかり分析してそれ以上の応用レベルの問題集をこなす必要があるのかを分析してください。 この部分は自分で分析するのはほぼ不可能ですので、受験物理を高い次元でマスターしている人の分析を絶対に参考にしてください。 決して、物理を勉強していないのに物理の勉強法を語る人や 受験物理でそこそこの得点をとったにすぎない人の意見を参考にしないでください。 世の中には間違った勉強法が氾濫していますので注意が必要です。

基準としては、「典型的な公式適用だけで目標点に届く出題の場合」は ごく一般的な標準問題集を一冊こなし 志望校の過去問演習で対応力を鍛えれば十分です。

これに対し、「その場で考えることの多い問題が出題される場合や本質的な理解の問われる問題が出題される大学の場合のみ、 以下の「物理の難関大学対策」に進んでください。

物理の難関医学部受験対策


難関大学対策として物理の勉強をすべきか否かのポイントとして最も大事なことは、先ほど述べたように 志望校の問題の性質と物理でどの程度得点すれば合格点に届くのかという各自の得点戦略 (合格の天使オリジナル理論:詳細は「医学部受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】 をご覧ください)を必ず勘案して決定することです。

また、難関大学であればなんでもかんでも物理の試験問題の応用度が高いわけではありません。 偏差値とか世の中の評価等に左右されず、あくまで志望校の物理の問題のレベル・性質も併せて考慮し、以下の勉強法を自分がとるべきかを慎重に決定してください。

出題傾向と目標点によって問題集を変える


典型的な公式適用だけで目標点に届く場合以前のステップで扱ったようなオーソドックスな設定の問題の 掲載されているものを繰り返しとく事で足ります。。

応用度が高い物理が出題される大学を受験する場合すなわち、 その場で考えることの多い問題や本質的な理解の問われる問題を解く必要がある場合、 『難系』など目新しい設定の問題が数多く収録されているものや、 『新・物理入門』など掘り下げた説明をおこなっているものを用いても良いです。 なお後者を進める場合、前者でカバーされる問題が解けることは前提になります。

本質を理解しているだけでは不十分


このレベルの問題は、本質を理解しているだけでは不十分です。 入試問題を処理するのに必要十分な式の立て方を学びましょう。 同時に、うまい立式や状況の置き換え方を拾って下さい。

オーソドックスな問題は頭を使わず処理できるレベルに


オーソドックスな操作を再現するだけのような問題が、難関大学でも一定数出題されます。 このような問題でなるべく時間と労力を消費しないようにしましょう。 こういう処理を扱う問題を繰り返し解いて、頭を使わず処理できるようにしてください。

補足


問題集を解き終わっても、新規の問題を解く機会を持つようにしましょう。 特に入試直前期は注意してください。

難問医学部対策としての物理問題集


多くの医学部受験生にとって以下に掲載する問題集は必須ではないということに十分注意してご覧ください。逆に以下の問題集を闇雲に使ってしまっている人は、 現状の自分の実力、志望校の医学部の問題の性質、さらにはあえて以下の問題集を利用する目的を再確認しましょう。

『難問題の系統とその解き方物理』(ニュートンプレス)


標準問題集。『名問の森』『重要問題集』よりも難しい問題が多い。問題数も多く、ほとんどの受験生にとっては必要ない。演習問題には典型的でない、癖のあるものが多い。また、解説も数式の羅列で非常にわかりにくい。余力があり、苦手分野に絞って演習量を確保して、物理を得点源にしたい場合にのみ使うといいだろう。使うとしても例題のみという使い方でもよい。

『新・物理入門』(駿台文庫)


参考書。決して入門ではない。微分積分を使って公式を証明している。 教科書に載っているレベルではなく、もっと深く知りたいと思ったら読んでみても良いが、必須ではない。『道標』と比べ日本語の解説が多い。 あくまでも高校数学の範囲で説明しようと試みている。

『理論物理への道標』(河合出版)


参考書的な位置づけ。『新・物理入門』と同じく、公式をより深く理解することができる。問題が載っており、そちらは割と標準的である。

「<上>」「<下>」にわかれている。

鉄壁な医学部受験対策をとるために必要となる知識


医学部合格に直結する物理勉強法はもちろん、指導を選別しようと思ったら指導内容のみならず指導者の高い実力が 伴っているかは必須のチェック事項です

例えば、当塾の勉強法や「指導内容」や「カリキュラム」は表面的にいくらでもまねることができます。 医学部合格やそれに匹敵する理系学部合格という受験結果が伴っていない指導実力がない人でも 同じ勉強法や指導内容だけは謳えるわけです。

しかし、指導者の実力が高いか、 そしてどこまで高いかによって医学部の合否には雲泥の差が生じます。

よく勉強法とかで「人に教えられるくらい理解しましょうとか」 「理解の基準として人に教えられる事」ということを聞いたことがある方も多いと思います。 この理解の基準自体は、当塾が著書や過去のブログ記事に記している通り推奨すべきものです。

しかしです、これが理解の基準として目指すべきものであるならば、 多くの指導側はこのことを唱えること自体論理矛盾を犯していることになるのです。

「人に教えられるくらい理解する」=一般に人の3倍の深い理解が必要です。
この事実をよく考えてください。

もし医学部合格に必要となる範囲の知識、思考、エッセンスの部分について自身が満遍なく・網羅的に マスターしてているのであれば「最低限どこの大学の理系学部にも合格できる」 「医学部やそれに匹敵する理系学部に上位合格している」「ギリギリ合格とはならない」のです。

みなさんが合格を目指す場合はギリギリ合格を目指していただいて構いません。 まずは合格最低点を目標に置くべきですのでそれはそれで構わないです。

上記事実から考えていただきたいのは、指導者の受験結果・実力についてです。
みなさんがなかなか気づかない上記事実から導かれる非常に重要なことがあるのです。

みなさんが医学部を目指すとした場合、 「人に教えられるくらいの理解」を医学部に合格できる 「確実な範囲とレベルと質」で持っているのは最低限、 そこそこの医学部もしくは東大理一・東大理二等の難関「理系」学部の 上位合格者と東大理三合格者のみです。

ギリギリ合格やそもそも難関「理系」学部自体に合格していない場合、 その人には医学部合格に必要な範囲で教えるべき範囲に 「人に教えられるくらいの理解」が明らかに欠けている部分が多々あるという明確な証拠です。

そして、この部分は、自身で受験生時代に獲得できなかったものをあとから獲得することはほぼ不可能です。 そんなに簡単にその人に得られるものならば受験生時代に自身で得られているはずです。 また、後から獲得したと称するものには、受験期と試験本番での結果の実証という最も大事なものが すべて抜け落ちています。

そもそもその部分を満遍なく網羅的に得ることが難しいからこそ医学部合格は難しいのです。 それが指導者になったとたんに時間をかけたからと言って簡単に得られるものではないのです。

根本的な基礎の本質的な理解や思考やエッセンスの抽出という部分で もともと気づけないものは時間をかけたからといって簡単に得られたり気づける性質のものではないのです。

だからこそ医学部合格は難しいわけです。 指導者になったからといって医学部自体の難易度が変わるわけではないという厳然たる事実を しっかり見てください。

以上から皆さんに気づいていただきたいことは、
医学部に行くために有益な受験対策を得たいと思ったら、 医学部もしくは同一レベルといわれている東大理一以上の学部に確実に合格した実力を持っている人、 できればそれ以上の実力を持っている人の勉強法を学び指導を受ければ網羅的に合格に必要な 理解や思考ノウハウを確実に得ることができるということです。

このことは、受験戦略や勉強法や勉強計画、さらには受験ノウハウについても全く同じです。 実際に医学部やそれに匹敵する理系大学学部に合格していないのに、 そこに合格するための優れた戦略や勉強法、勉強計画など決して導けるわけがないことは自明なのです。

本当に医学部に合格したい、合格に有益な受験対策をしたいと思ったら 以上の部分のチェックは必須になります。 的確な医学部受験対策は医学部合格レベルに匹敵する結果を出してる指導者のみがなしうるものなのです。 この点は、みなさんは絶対にわかっておいてください。 世の中には医学部指導や物理勉強法、その他の科目の勉強法を語るものが沢山ありますが、当塾及び当塾講師陣から見ればすぐに その勉強法や指導では医学部合格は不可能であることはわかるのです。 医学部を目指すのであれば鉄壁の受験対策をとっていってください。



物理の勉強法と対策|大学受験物理で高得点を獲得する10項目のポイント


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東大理三合格講師陣

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