共通テスト地理総合,地理探求の勉強法と対策
共通テスト地理総合,地理探求の勉強法と対策では、共通テスト地理総合,地理探求で9割超~満点の得点を獲得するための勉強法と対策についてお伝えしていきます。
この、共通テスト地理総合,地理探求の勉強法と対策のコンテンツでは、 東大医学部/理三講師30名超集団(株)合格の天使の東大理三合格講師陣 による書下ろし記事を交え、 主として理系受験生が効率的に共通テスト地理総合,地理探求を攻略しかつ高得点を確実に獲得するための勉強法と対策についてお伝えしていきます。
このページは新課程の共通テスト地理総合,地理探求の勉強法と対策をまとめたものです。 旧課程の共通テスト地理の勉強法と対策については.共通テスト地理の勉強法|9割超への対策をご覧ください。
なお、このコンテンツは、共通テスト対策について全教科について具体的かつ詳細に勉強法と対策を
書き記した
「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】 ▶
からの抜粋を含みます(厳重な著作権保護対象です)。
「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】では、 2014年の初版以来引き継がれる当塾のブレ無き受験戦略・勉強法に加え、 30名超の東大理三合格講師と多数の東大文系上位合格層講師が共通テストの趣旨・問題を分析し、 全教科の詳細な共通テスト対策を体系的に掲載しています。 「二次試験・私大個別試験」及び「共通テスト対策」の 受験戦略・勉強法、勉強計画を完全網羅した一冊です。 共通テストで高得点獲得し、二次試験・個別試験対策も万全に行いたい方は是非手にしてください。
<高校生、受験生及び保護者の皆様へのお願い>
近時、当社(株)合格の天使の著書「受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】、「医学部受験の叡智」【受験戦略・勉強法の体系書】及び公式サイトのコンテンツから同業者・指導者がコンテンツを盗用し自己のコンテンツとして自身のサイトやSNSで無断使用していることが確認されています。このような倫理観や法令遵守意識が欠落した行為は許されるべきではなく、そのような実力仮装行為に惑わされる高校生や受験生にとっては害悪以外の何物でもありません。このような行為、コンテンツを発見した際には当社(株)合格の天使までお知らせください。同業者・指導者による無断使用・転載・転用及び出典や参考文献を示さない行為には厳粛に対処させていただきます。
【コンテンツ 目次】
【勉強法と対策の予備知識】共通テスト地理総合,地理探求の実態
(1)新課程の共通テスト試作問題「地理総合,地理探求」の概要
(2)実際の新課程の共通テスト「地理総合,地理探求」の試作問題
(3)共通テスト社会【新課程】における地理総合,地理探求の位置づけ
【的確な勉強法と対策の前提】共通テスト地理総合,地理探求の試作問題独自分析
(1)共通テスト地理総合,地理探求の問題構成、試験時間、配点
(2)合格の天使 東大理三合格講師による共通テスト地理総合,地理探求の試作問題分析
共通テスト地理総合,地理探求【新課程】に対する的確な勉強法と対策【概論】
(2)的確な共通テスト地理総合,地理探求の勉強法と対策をとるための鉄則
共通テスト地理総合,地理探求の科目特性を知り効率的な勉強法を知る!
9割超への対策ポイント!共通テスト地理総合,地理探求おすすめ受験生
【勉強法と対策の予備知識】共通テスト地理総合,地理探求の実態
以下ではまず、大学入試センターが公表している「令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「地理総合,地理探求の概要」「令和7年度大学入学共通テスト試作問題」についてみていきます。
新課程の共通テスト試作問題「地理総合,地理探求」の概要

出典:大学入試センター公式HP 「令和7年度大学入学共通テスト 試作問題「地理歴史」の概要」
実際の新課程の共通テスト地理総合,地理探求の試作問題
実際に大学入試センターが共通テスト地理総合,地理探求の試作問題を公表しています。
共通テスト社会【新課程】における地理総合,地理探求の位置づけ
新課程の共通テスト社会では地理総合、歴史総合、公共が新たに加わり、「地理総合,地理探求」「歴史総合,世界史探求」「歴史総合,日本史探求」「公共,倫理」「公共,政治・経済」「地理総合,歴史総合,公共」というそれぞれの受験科目になりました。従来の地理系の教科を社会の選択科目として選ぼうとする受験生は「地理総合,地理探求」を選択することになります。もちろん「地理総合,歴史総合,公共」の選択もありですが、志望校の募集要項を見て共通テスト科目の社会の許容教科を必ず確認してください。
【的確な勉強法と対策の前提】共通テスト地理総合,地理探求の試作問題独自分析
以下では東大理三合格講師30名超集団(株)合格の天使の東大理三合格講師が大学入試センター作成の共通テスト地理総合,地理探求の試作問題について独自分析した内容を解説していきます。なお、大学入試センターが試作問題について以下のように明記していることには注意してください。
○作成の趣旨及び留意点
本試作問題は,令和7年度大学入学共通テストから新たに出題科目 として設定する『地理総合,地理探求』について具体的なイメージの共有のため に作成・公表するものです。
本試作問題は専門家により作成されたものですが,過去の大学入試 センター試験や大学入学共通テストと同様の問題作成や点検のプロセ スを経たものではありません。
なお,令和7年度大学入学共通テストの出題内容については,本試 作問題の作成を踏まえつつ,引き続き検討することとしています
大学入試センターの見解としてはこの試作問題はあくまで試作問題であると断っています。従ってここでの分析もあくまで試作問題に対する分析であることをご理解ください。
共通テスト地理総合,地理探求の問題構成、試験時間、配点
試験時間
60分
問題構成
大問6つ
以下、大学入試センター公表の試作問題の問題構成
試作問題『公共,倫理』は,以下の構成で作成している。
第1問 ※1
【地理総合】
「B 国際理解と国際協力」の「(2)地球的課題と国際協力」における,主に難民をめぐる現状や課題に対応したものである。
第2問 ※2
【地理総合】
「C 持続可能な地域づくりと私たち」の「(1)自然環境と防災」におけ
る,主に日本の自然環境と防災に対応したものである。
第3問
【地理探究】
「A 現代世界の系統地理的考察」の「(1)自然環境」における,主に気
候を中心として,地形や生態系との関わりに対応したものである。
第4問
【地理探究】
「A 現代世界の系統地理的考察」の「(2)資源,産業」及び「(3)交通・
通信,観光」における,主に農業,工業,交通・通信,貿易と経済圏に対
応したものである。
第5問
【地理探究】
「B 現代世界の地誌的考察」の「(1)現代世界の地域区分」及び「(2)
現代世界の諸地域」における,主にアフリカとその周辺地域に対応したも
のである。
第6問
【地理探究】
「A 現代世界の系統地理的考察」の「(4)人口,都市・村落」におけ
る,主に人口問題,都市・居住問題と,「C 現代世界におけるこれから
の日本の国土像」の「(1)持続可能な国土像の探究」における,まちづく
りの在り方に対応したものである。
※1 試作問題『地理総合,歴史総合,公共』の「地理総合」第1問と共通
※2 試作問題『地理総合,歴史総合,公共』の「地理総合」第2問と共通
(注)上記の出題内容は試作問題『地理総合,地理探究』のものです。令和7年度大学入学共通テ スト『地理総合,地理探究』の出題内容は,本試作問題を踏まえ,今後も引き続き検討しま す。
配点 ※あくまで試作問題のものであることに注意
第1問12
第2問13
第3問17
第4問17
第5問17
第6問24
合計:100点
注:共通テスト試作問題の各教科の大問ごとの配点がそれぞれ異なっている点に注意。試験本番ではまずどのように配点されているかあらかじめ大問ごとのチェックが必須となる。
合格の天使 東大理三合格講師による共通テスト地理総合,地理探求の試作問題分析
旧課程の共通テスト地理の問題では「自然環境系 → 統計 → 村落 → 地誌 → 地域調査」の構成であったが,試作問題ではその枠組みがとられていない。大問が 1 問増加しただけでなく,知識を前提としない図表の読み取り問題が以前より圧倒的に増加し,難易度も明らかに上昇している。同程度の知識量であっても読み取りの巧拙で点数が大きくブレる可能性が高い。 暗記量は (本試験も同様の傾向ならば) 以前より減少すると考えられるが,従来にも増してより高得点が望めない科目になる可能性をはらんでいる。
共通テスト公共,倫理【新課程】に対する的確な勉強法と対策【概論】
新課程における共通テスト地理総合,地理探求について試作問題を見る限り、知識の範囲という部分では旧課程の共通テスト地理よりも広がることはない。従って新課程の共通テスト地理総合,地理探求の勉強法と対策としては知識部分に関しては旧課程の共通テスト地理の勉強法と対策を踏襲する形で問題ない。しかしながら高得点を狙うのであれば図表の読み取り問題に対してはしっかりした対策が必須となる。以下では東大理三合格講師30名超集団(株)合格の天使の東大理三合格講師が上記独自分析をもとに新課程での共通テスト地理総合,地理探求の的確な勉強法と対策について概要を記します。
共通テスト地理総合,地理探求の勉強法と対策概要
試作問題を見る限り図表の読み取り量が前にもまして増えている。地理総合自体は過去の地理B区分をベースに勉強していれば十分対応できる範疇と思われる。ただし、地理のテスト全体を通して切り口が以前に比べて多様化している印象があるため、一問一答的な知識の身につけ方では高得点は望めないように思われる。他にも、その場で所見の式を提示して計算させる問題など、全体を通じて「暗記」ではなく「理解」を求めているようだ。対策としては、ただ語句や特徴の暗記に終始するのではなく、その背景まで含めた一連のストーリーまで含めてノートなどにまとめることが一番だろう。
理系であっても、それなりに対策を積んで地理的な思考力を獲得することが要求されるようになるため、以前のように「理系ならとりあえず地理を選んでおけ」というような安易な発想で選択するのはあまり良くないかもしれない。高校の授業や定期テストを通じて事前にある程度ストーリーを勉強したうえで直前に知識を詰め込みつつ形式に慣れていく、というやり方が一番効率が良いだろう。その点、覚えればなんとかなる科目ではないのでハードルは上がってしまっている。
また、本番でも時間的な配分がかなり厳しくなることが予想されるので事前に時間配分等は決め打ちしておいたほうが良いだろう。そうすれば、当日時間配分に割く時間すら解答に回せて、少しでも得点期待値をあげられるからだ。
的確な共通テスト地理総合,地理探求の勉強法と対策をとるための鉄則
上記で分析、解説してきた通り、新課程での共通テスト地理総合,地理探求について要求される知識範囲は従来の共通テストと大きな変更はありません。したがって基本的には従来の共通テストの勉強法や対策がベースになります。この観点から、センター試験→旧課程の共通テスト→新課程の共通テストと変遷している一連の出題内容や問題構成がどう変わっているかを知ることは、過去問をどのように使うかや大学入試センターが要求しているものがなんであるかを知るために極めて有益です。
以上の見地から、新課程での共通テスト地理総合,地理探求の対策について、旧課程での共通テスト地理の勉強法と対策を記したコンテンツもそのまま残しますので是非有効活用してください。
地理総合範囲については新分野となりますが、新分野が出題されるときの大学受験における普遍的かつ絶対的な鉄則についてここに記しておきます。 共通テストはすべての教科「教科書の知識の範囲内」でしか出題されません。あくまで知識という意味ですが、問題を解くために必要となる知識は教科書に書いてある範囲でしか要求されませんし、要求してはなりません。まずこの鉄則を意識してください。
以上の見地から、教科書を読む→何らかの問題集で知識のアウトプットを挟む→教科書で確認、正しくインプット、という作業を繰り返すことが最も知識面では得点効率に優れた対策になります。
共通テスト地理総合,地理探求の科目特性を知り効率的な勉強法を知る!
共通テスト地理総合,地理探求の対策と勉強を効率的に進めていくには、 共通テスト地理総合,地理探求の科目特性をまず知っておくことが重要になります。 以下では、他の共通テスト社会科目との比較の視点から、 共通テスト地理総合,地理探求の科目特性について説明していきます。
以下の分析は、
当塾東大理三合格講師陣と当塾のオリジナルな分析結果です。
指導者及び指導機関の無断使用、盗用を固く禁じます。
この分析結果に関して安易に無断使用や盗用、一部だけ改変使用などをされていますが、
この分析ができるのは当塾が長年にわたり東大理三合格講師30名超集団を毎年形成してきているがゆえに、
共通テスト社会科目においても世界史、日本史、倫理、政治経済、地理という科目選択をし実際に受験してきている講師が
それぞれに多数存在するからです。
そしてそれぞれの講師が実際に共通テストで9割超~満点の結果を出していることから
初めて的確なものとなるのです。
講師の中には社会科目すべてについて興味本位から受験生時代に勉強したという講師も存在します。
これらの現実があって初めて分析可能なものであるということをこれをご覧の高校生、受験生、保護者の皆様には知っておいていただければと思います。
マスターまでの所要時間
以下は、7割までの得点を目安にマスターまでにかかる時間を比較分析したものです。
左から順にマスターまでに時間が必要になる科目です。
右に行くほどマスターまでの時間が減る科目です。
図1歴史総合,世界史探求≧歴史総合,日本史探求>公共,倫理≧公共・政治経済≧地理総合,地理探求
図1からわかるように地理総合,地理探求は共通テスト社会4科目の中で7割までの得点という観点からは、 マスターまでにもっとも時間がかからない科目になります。
暗記の比重
左から順に暗記の比重が大きくなる科目です。
右に行くほど暗記すべきことが減る科目です。
図2
歴史総合,世界史探求≧歴史総合,日本史探求>公共,倫理≧公共,政治経済≧地理総合,地理探求
図2からわかるように地理総合,地理探求は共通テスト社会4科目の中で暗記すべきことが最も少ない科目です。 このことから図1で見たように7割までマスターするのに所要時間が最も少ない科目と言えるのです。
本番での得点のしやすさ
以下は、平均点などではなく、実際に努力と得点がどの程度比例関係にあるかを考慮して分析した結果です。
左から順に得点が安定しやすい科目です。
右に行くほど得点が安定しにくい科目です。
図3
歴史総合,世界史探求=歴史総合,日本史探求>公共,倫理=公共,政治経済>地理総合,地理探求
共通テスト地理総合,地理探求はマスターするまでに暗記事項が少なく時間がかからない反面、 従来のセンター試験及び旧課程の共通テストの問題の性質から他科目に比し8割以上、9割~満点を狙いに行くのは得策ではない科目と言えました。 新課程の共通テストの試作問題を見る限りこの性質はますます強まっていく可能性があります。もちろん出題年度によって知識比重が高ければ得点はしやすくなりますが、図の読み取り問題が煩雑化すれば得点はしにくくなります。
9割超への対策ポイント!共通テスト地理総合,地理探求おすすめ受験生
上記の科目特性を踏まえ、選択に際してのポイントを示しつつ、 共通テスト地理総合・地理探求がおすすめの受験生について分析します。
暗記が好きか、得意か
図2で示したように共通テスト社会4科目の中で暗記の比重が最も軽いのが地理総合・地理探求です。共通テスト社会で7割そこそこの得点を獲得できればよい理系受験生にはお勧めの科目ではあります。
共通テスト社会科目で高得点を獲得する必要があるか否か
図3で示したように、共通テスト社会4科目の中で地理総合・地理探求は本番で最も高得点を狙って獲得しにくい科目と言えます。他方で、マスターにかかる時間や暗記量の少なさというメリットとをどう総合考慮するかが受験戦略上重要になります。
この場合に絶対的に考慮すべきは、志望校の合格点に占める共通テスト社会科目の得点比率です。 医学部や難関理系を目指す受験生は特に戦略的に重要になります。
例えば、東大の場合は共通テストの得点900点満点(リスニングを除いた得点)が110点に圧縮されます。 したがって東大理系受験生の共通テスト社会の得点は100点満点であっても12点程度、80点の場合9.6点程度に換算されるにすぎません。 要するに共通テスト社会で100点を獲得しても80点を獲得しても合否に占める得点差は2.4点程度にすぎないのです。
この現実を見る限り、共通テスト社会に多くの時間を割くよりも、 英語、数学、理科にその時間を割いた方が遥かに効率的なのです。
この観点から、当塾東大理三合格講師陣の多くが地理を選択しています。
逆に、地方の国公立医学部などで共通テストの合格点に占める割合が高い大学においては 共通テスト社会の得点もバカにできない比率になるところもあります。
この場合には、高得点を獲得しやすい教科も選択肢に入れて下さい。 各自の志望校の得点に占める共通テスト社会の得点割合と共通テスト社会対策にかけることのできる時間をしっかり考慮してください。
共通テスト社会対策に時間を割くことが出来るか
共通テスト社会で高得点が欲しい状況の受験生であっても、他教科の仕上がり、 進捗状況によっては考慮すべき要素が増えます。
理系受験生の場合、共通テスト社会がそれなりに合格点に影響を与えるとしても、 英語、数学、理科に比べれば、共通テスト社会の合格点に占める得点比率は低いはずです。
あくまで、英語、数学、理科(国語があれば国語)対策を優先すべきであり、
共通テスト社会科目の対策は最小限に抑えるのが受験戦略上得策です。
共通テスト地理総合,地理探求の勉強法と対策を確立する際に知っておくべき事
具体的な勉強法と対策に入る前に、従来のセンター試験でどのような出題がなされていたのか、 そして共通テストではそれがどう変わるのかを知っておきましょう。
【旧課程】共通テスト地理の問題作成方針
まずは問題作成者である大学入試センターの問題の作成方針を見てみましょう。
地理に関わる事象を多面的・多角的に考察する過程を重視する。
地理的な見方や考え方を働かせて,地理に関わる事象の意味や意義,
特色や相互の関連を多面的・多角的に考察したり,
地理的な諸課題の解決に向けて構想したりする力を求める。
問題の作成に当たっては,思考の過程に重きを置きながら,
地域を様々なスケールから捉える問題や,地理的な諸事象に対して知識を基に推論したり,
資料を基に検証したりする問題,系統地理と地誌の両分野を関連付けた問題などを含めて検討する。
(出典:大学入試センター公式HP)
センター地理の出題の特徴
教科書に載っているような一般的な事実や傾向に加え、 それの例外としての個別の事実が出題されていました。
例として2017年第5問3を見てみます。 この問題ではドイツとスペインの人口上位20都市がどのように分布しているかが問われ、 選択肢として分散の小さいものと大きいものとが与えられました。 教科書にはドイツは都市機能が分散した国家と書かれているので、 この知識から考えれば答は分散の大きいものということになります。
ですが、実際は人口に限って言えば旧西ドイツ区域に集中しているため、 正解は分散の小さい方になるのです。
このように、基礎知識(全体的な傾向、概観)を押さえた上で その例外となる多くの個別の知識をカバーしないといけなかったのがセンター地理です。
センター地理はこのような問題の性質を持っていることから高得点をとりにくい科目と言えました。
共通テストでの変更点
共通テストの試行調査問題を見る限り例外となる多くの個別の知識は問われていません。 (今後どうなるかは過去問の集積を待つしかありませんが)
共通テスト地理で問われる実質的な内容
出題内容としては知識を直接問うもの以外に、 統計などを通してその背後にあるもの問う問題が出題されることは従来のセンター試験と変わりません。
共通テスト地理高得点獲得のために最も重要になるのは、 基礎知識の習得とその知識から的確に考察、推論する力です。 考察や推論というものにはルールがあります。成り立つと思えるなら何でもいいのではなく、 正確な知識に基づく的確な方向への思考が必須であり、これが正解の根拠です。 この力をつけるにはどうすればいいのかについては後述します。
共通テスト地理総合,地理探求の勉強法手順
以下では、共通テスト地理対策の年間計画の目安と勉強の手順について順を追って説明していきます。 ここでは理系受験生を主たる対象に説明を加えます。
年間計画の目安
7月~10月を目途に知識のインプット・知識の整理
11・12月~共通テスト本番を目途に共通テスト演習⇔参考書・問題集のサイクル学習
最初にやるべき勉強
まず教科書に載っている知識=学習すべき知識=試験で問われる知識がどういうものなのか把握しましょう。 この範囲はかなり限られています。理解すべき範囲の限界を明らかにしましょう。 ここの部分の勉強を飛ばすと膨大なデータの前に太刀打ちできません。 高校生の方は(教師次第だとは思いますが)なるべく授業時間を活用するといいと思います。
インプットの勉強で意識すべき事
知識を教科書や参考書等でインプットしていく際には、 ただ参考書を読むのでなく何か手を動かしながら進めると理解しやすくなります。 地理では地図帳に書き込むなどするといいです。
流れをつかんだ後の勉強
学習内容のインプットが一通り終わったら次は問題演習に移ります。 ここでは共通テスト型問題だけを使えば十分でしょう。 演習の際は、問題を解いた後の答え合わせの時の解説を読む時間が非常に重要です。 地理の解説は、問題で扱われた事項について背景や関連知識がわかりやすくまとまっていることが多いです。 未知の事項や整理しきれていなかったことについてはここで押さえていきましょう。 そして地図帳を傍に置いておき、事項を書き込んでいくといいでしょう。
共通テスト地理総合,地理探求の過去問利用法,勉強法
共通テスト社会全般では細かい知識問題は減り、 与えられた文章や資料から考察して正解を導く問題が増える傾向にありますが、 この考察問題であっても考察の大前提になるのは基礎知識です。 ですのでこの観点からも過去問を有効活用しましょう。
過去問演習の勉強のポイント
過去問演習の目的は、その点数以上に、 自分の知識があいまいなまま試験本番を迎えようとしていないかのチェックである。 したがって、不正解の問題はもちろん仮に正解した問題であっても、不安要素がある場合は、 必ず教科書、地図帳などに戻り知識を確認すること。 解説なども読み込み、関連する知識を身につけていくことが大切である。
共通テスト地理総合,地理探求の9割超への対策
ここまでで繰り返し述べていますが、共通テスト地理総合,地理探求では9割超をむやみに目指さないことが共通テストでの他科目を含めた総合得点の上昇に寄与する、と考えてください。 したがって、以下では、9割超への対策というよりも、 効率的に共通テスト地理総合,地理探求をマスターすべき勉強法と対策について説明します。
地図帳の活用
具体的な勉強法と対策のところで、地図帳を使うように書きましたが、 地図帳を活用することは地理の学習でとても重要です。
地図上で情報を整理することによりそれらを覚えやすくするメリットがあります。 また、それらの情報を引き出しやすくすることができるメリットもあります。
ここでの地図は白地図より普通の地図帳をお勧めします。 例外的な個別データが必要になることは先述しましたが、 これは(教科書や参考書でなく)生のデータに触れることでしかインプットできません。 地図帳を使うことによりそういった生のデータが目に入る機会を確保できるのです。 この意味ではデータブックを併用し、 そこに書き込んでいくことも同様に意味があると言えます (ただこれはより高得点者向けになります)。
7割までの対策
すでに述べてきたように、共通テスト地理総合,地理探求は高得点獲得が難しいので、 戦略としては8割前後の安定を目標に、 なるべく時間を割かないようにするのが得策です。
取り掛かりの段階では、計画に従ってどんどんやって構いません。 7割くらいまでは伸ばしやすいので、 そこまで到達していないのであれば積極的に対策を行っていくべきです。
8割を超えたあたりからの対策
8割から先は、共通テスト地理総合,地理探求の問題の性質上コストパフォーマンスが著しく落ちます。したがって、地理の得点率が他の科目に比べ低くても、多くの時間を割くのは得策ではありません。
共通テスト地理総合,地理探求対策おすすめ問題集・参考書
理系受験生の場合、共通テスト地理対策に割くことのできる時間は限られます。 その中でいかに効率的に得点を8割台までのせられるかが重要になってきます。 問題集・参考書を選ぶ際には知識の範囲が共通テストを対象としたものか否かという点は重視してください。
参考書
・改訂第2版 大学入学共通テスト 地理総合、地理探究の点数が面白いほどとれる本 0からはじめて100までねらえる
・教科書 ※注意
先にもお伝えしたが、『共通テストはすべての教科「教科書の知識の範囲内」でしか出題されません。あくまで知識という意味ですが、問題を解くために必要となる知識は教科書に書いてある範囲でしか要求されませんし、要求してはなりません。まずこの鉄則を意識してください。』という観点から、知識に疑問が生じたら最終的には教科書に立ち返るとよいです。
・地図帳
問題集
学校の授業などで使っている問題集があるならそれを使うのが最も効率が良いです。その問題集に特別問題があるという場合ない限り、その問題集をしっかりとやりこみましょう。あえて別のものを使ったり、何冊もやる必要はありません。
過去問集・予想問題集について
当塾の方針としては本来は過去問集がベストであるが、
まだ【新課程】共通テストは始まったばかりで過去問が出揃っていない。
しかし、問題演習は知識のアウトプットには非常に重要なので、
旧課程の共通テスト過去問題集などを新課程共通テスト用に構成したものや新課程共通テストの予想問題集に取り組むと良いだろう。「知識の範囲などにおいて必ず共通テストをターゲットとしたものを使う」という点に留意すれば、教学社、駿台、河合のものなどどれを選んでも問題はない。書店で中身を比較してみて自分が好きなものを購入すれば良いだろう。
共通テスト地理総合,地理探求のさらなる勉強法と9割超への対策を得るために!
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